「介助犬」が活躍する国2006年10月10日 18時33分37秒

列車の中の介助犬(オランダ)
 この写真はオランダの列車内のものである。割に「二階建て列車」が多いこの国の国鉄だが、そのため床はフラットではない。乗車すると、階段で上がるか、下りるかである。それでも足の悪いこの老婦人は、「よいしょ」と二階に上がってきた。入り口に座っていた人が、当たり前のように席を譲った。

 いっしょにいる犬は「介助犬」だろう。その婦人が「座りなさい」と言った(と思う)ら、静かに伏せて吠えもしない。ただじっとしている。ただ耳と目だけが動いている。起きあがっても静かである。私はまずこれに感心する。

 外国を旅行すると、いつも生活の中の犬が目につく。盲導犬、介助犬である。よく訓練されている。レストランのテーブルの下に伏せて主をじっと待つ。テーブルでは、飼い主がステーキを食べている。きっと鼻の良い犬には「拷問」だろう。もちろん「ワンワン」とも鳴かないし、「肉をくれ」とおねだりもしない。そしてそういう犬を受け入れるレストラン、公共施設が多い。

 日本ではこういう犬が少ないし、受け入れる店などが少ない。また介助犬でない犬も受け入れているレストランが多い外国と違って、日本ではそういう店も少ない。いちばん問題は、日本の飼い主が犬を甘やかしているため、まわりに迷惑をかけていることだ。日本人は「愛すること」と「甘やかす」ことを混同している。これは子どもの教育にも言えるかも知れない。

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