失礼な人2007年08月01日 23時28分24秒

 昨日、大好きな「讃岐手打ち100円うどん」の店に行ったときのこと その店は入り口の戸を開けてすぐに注文カウンターがある そこで「カケの中」とか「冷やしうどんの大」とか言ってうどん玉を注文し、そばの棚にある野菜天やゲソ天を自分で取り、トッピングするようになっている 

 私の前に若い母親、中一くらいの女の子と母親くらいの歳の女性の三人組がいた 中一の子は注文した物と違う物が出てきたらしく、不満そうなボソボソ声で母に何か言っている 店の人もそれに気づき、「良いですよ 替えますよ」と言って、新しいのを作っていた

 その時、母親が私の顔を見てから連れに、「ここは臭いわね 臭うわ」と大きな声で言っている 私は自分が臭いのかと思ったが、心当たりはない そういえば開けた戸の外からトイレの排気のような臭いがしてきている てっきり母親は私が臭いの発生源と思ったのかもしれない

 それにしても、仮にそういう場面があったとしても、私ならその場ではそういうことは言わない 彼女は正直とも言えるが、言われた方は決して嬉しくはない それとも私が気にしすぎなのだろうか?

 ずっと以前にこういうことがあった 前に通っていたフィットネスクラブで、ひょんなことから話をするようになった中年婦人がいた 彼女はピアノの先生でたくさん弟子がいるらしい人であった 私が「ハーブ好き」なこともあって、たまたまミントのことが出た 「ミントならたくさんの種類を植えてますからあげますよ」というと、「じゃあ貰いに行きます」と言うことになった

 ある日彼女は若い女性を連れてハーブを取りに来た その女性もピアノの先生仲間ということであった ハーブのある裏庭に案内すると彼女はこう言った 「わあー汚い庭ねえ!」 確かにお世辞にもきれいではない 肥料の袋や石灰の袋、シャベルやクワなど、さらに鉢やプランターが雑然と置かれている

 それにしても、苗を貰いに来て「わあ汚い庭!」はないだろう 私が逆の立場で同じことを思ったとしても、決して口には出さない この婦人は日頃からこういう言い方の人なのだろう 何かその人の人柄を見てしまったような気がしたものだ 以て「他山の石」としたいと思ったものだった

管理が素晴らしい日本百名山第一山・利尻山2007年08月15日 23時15分17秒

利尻山山頂1722m
 少し前に北海道北端にある利尻島の最高峰利尻山1720mに登ってきた この山はご存じ日本百名山の第一山である 北海道の最高峰は2290m大雪山系旭岳である しかし最北ではこの山がもっとも高いし、まわりが海に囲まれた単独峰で、天気の良い日は北方領土が望めるという素晴らしいロケーションにある

 私は仕事を辞めた8年前、マイカーで本州を北上し函館から西海岸をさらに北上、フェリーで利尻島に渡った その時は4月末で登山口まで来ると、まだ1m以上積雪があり登山不能で諦めたことがあった それ以来、ときどき利尻山登山を思いだして、「いつの日か・・」と思っていた

 前置きが長くなった さて前々日は台風15号を能登半島で飛行機で追い越して北海道に来た 案の定天気は良くなかった 旭川で一泊し、「青春18きっぷ」で稚内まで来ていた 天気は不安定で夜半には雨が降り出した 「また登山失敗か?」と不安な気持ちで床についた

 翌朝5時起床、曇りだが雨は止んでいた 天気予報は「午後より回復」とのこと、朝食も取らずに宿に頼んでオニギリを作ってもらい、6時に出発した 宿の車で中上級者が登るという沓形登山道口まで送ってもらった

 前日の雨は火山灰の細い登山道を流れ、ぬるぬると歩きにくかったが、苦労しながら登っていった 前には数人分の靴跡があるだけで、途中までは誰とも会うことはなかった 傾斜も急でさすがに「初級者は登らないコース」という意味が理解できた  その分だけ写真撮影には「まあ満足」という感じで、さらに嬉しいことには、お花畑があちこちに見られた

 宿の主人は事前に「休まず歩き続けたら4時間でしょう」と言っていたが、写真を撮りながらゆっくりしたので、頂上に着いた時は4時間49分経っていた それでも離島の単独峰から見渡す景色は素晴らしいものであった さらにこの頃には雲量もかなり減っていた 弁当はオニギリだけであったが、山ではこれで十分、美味い!以外の何でもなかった

 まわりの登山客を見るとほとんどが中高年で、少しだけ外国人が混ざっていた 若者が少ないのは少し意外だった その頃になって気がついたことがあった 普通、本州の山で見られる「ゴミの類」が全くないのだ 弁当を食べている人も誰も捨てない 当たり前のマナーではあるが、あの富士山はこの「ゴミが致命傷」となって未だに「世界遺産」に登録されていない

 さすがに「この最果ての山に来る人のマナーはスゴイ!」と思わずにはいられなかった 下りは初中級者の登山道・鴛泊(おしどまり)コースを下って行った 途中には各所に「携帯トイレ・ブース」が設置されていた 島の宿にはこの「携帯便所セット」を売ってある 以前は登山者の大小便と紙が山に散乱し、水源などの汚染で大変問題になっていたという 島のあちこちに「携帯トイレを持参しましょう」とポスターがある

 途中に「登山コース監視パトロール」の腕章を付けた若者がいた 彼に「この山は素晴らしい ゴミが落ちていない」と告げると、そばにいた若い女性がこう言った 「それはそうですよ だってこの方たちはゴミを拾って回っていますから・・」 彼に小さなゴミ袋を見せてもらった 少しだがたばこの吸い殻やゴミが入っていた 私は彼らの活動を褒めた 彼はこう言った「ゴミは放っておくとどんどん増えますから・・」 なるほど道理である それにしても良い活動をしている

 迎えに来てくれた宿の主人にまた同じことを言って褒めた 彼は利尻町の町会議員もしていた じっと私の話を聞いてから「島の人間としては嬉しいです パトロールはは役場が雇った人間でしょう」 彼の表情からも「この島を愛している」ことが看て取れた 役場は金も使っている 自然は放っておいては守れないのだ

 宿に帰ってから、歩いて町経営の温泉に行った 今日は山で2.5Lの水を飲み、汗をかきまくっていた 温泉からでてロビーで生ビールを美味しく飲んだ そこの男性にも同じことを告げると、「そこの男性はそういう活動をしていますよ」と紹介してくれた 彼は地元の山岳会の責任者らしかった 「ああいうトイレ関係の物は夏場に運び上げます 大変です・・・」 こういう方たちや地元の山や島を愛する方たちが居て、山の環境整備がなされ運営されていたのだ 利尻島は素晴らしい島である
 
このたびの利尻山の写真(内部リンク)
http://www.asahi-net.or.jp/~VR3K-KKH/photoalbum/MtRishiriHok/MtRishiri.htm

北海道の美味い「駅弁」2007年08月16日 12時38分59秒

イカ弁を売るもり駅の高校生
 このたびの旅は「青春18きっぷ」による北海道縦断の旅だったが、この長い「各停」の旅ではまた駅弁も楽しみのひとつであった 各停=鈍行列車の楽しさは、「人との出会い」と「駅弁」である いずれ書くが、函館駅前交番の若い男女の「お巡りさん」に薦められた駅弁を楽しみにしていた

 それは長万部(おしゃまんべ)駅の「かに弁当」であった 旅も終わりに入ったこの時期、乗車時間が長くて特急列車のために駅待ちばかりする接続の悪いJR北海道の列車にいささか辟易していた私には、それは何とかテンションを上げられる事柄であった

 小樽から函館に向かう鈍行乗客は、否が応でもこの駅で2時間足らず足止めを食らう 乗り換え列車が来ないのだ 嫌ならお金を出して特急に乗ればよい 時間は昼時、弁当を摂るしか暇つぶしはない 私には駅前のパチンコ屋で時間をつぶす趣味は全くないし、また辺りには見学する場所もない

 そこで駅構内キオスクで件の北海道警巡査に聞いた「かに弁」を注文した そこのおばさんは「今ここにはありません 少し待ってもらえますか?」と言う 夏場もあってか、注文を受けてから暖かい飯にカニを載せて持ってくるらしい 十分で弁当を手に提げたオジさんが、駅前の工場からやってきた

 さっそく開けて食べたが、味は今ひとつ、カニ缶の中身をご飯に載せた感じだ まあフツーなのだろうが、期待が膨らんでいた分だけガッカリした これで1050円なら980円の豚カツ定食の方がはるかに良い しかしまあ、そこは話の種、こんな物なんだろう

 話は飛ぶ 夕方に函館五稜郭を見学して、翌朝は函館から再び長万部へ向かっていた そこから東室蘭、苫小牧で乗り継ぎ、千歳へ行くのであった そういう函館本線の通過駅のひとつに森駅があった 昨日も見たが、今時珍しく駅弁売りがいた 近くの乗客は、「あれは高校生のバイトよ」と言っている
 こういう売り子は昔はどこの駅にも居たものだ JRがスピードを追求した結果、旅が味気なくなってしまった もちろん利用者側にも「責任」はあるのだが・・
 
 駅弁売りはディーゼル列車が止まるや否や乗り込んできた 470円と値段は確かに安い しかし午前中ということももあってか意外と売れない 私は泊まった宿を早くでたので、函館駅で「イカ弁」950円を買って食べていた これが意外とイケルのだ 昨日のカニ弁が吹っ飛んだ 残念ながら写真は摂ってない 空腹のため、買ったらすぐになくなったのだ

 話は戻る 出来ればバイトの高校生の安い「イカ弁」を買ってあげたかったが、空腹ではなかった 「函館で食べたから買えないが、写真撮って良い?」と訊くと、恥ずかしそうに「良いですよ」と言ってくれた 彼は列車から降りると、仲間と一緒にペットボトルを空けていた この夏は北海道らしくない暑いそして雨の多い夏である

親切だった小樽駅前派出所の若いお巡りさんたち2007年08月20日 09時37分22秒

 今回の夏の国内旅は北海道だったが、それにはスター・アライアンスのフリー・ティケットでANAを、地上移動はおなじみJR「青春18きっぷ」を使った 「青春18」は一昨年に使って九州一周と屋久島・宮之浦岳登山をした 以後少しずつだが、日本一周をする計画でいる 今回はその第二弾で、北海道一周と最果ての利尻山登山をするはずだった

 しかし最初の利尻山登山はできたものの、「するはずだった北海道一周」はひょんなことから列車に乗り遅れ、そのために知床巡りも含めて出来なくなった JR北海道は札幌周辺は首都圏並みに電車が多いが、一端周辺部にゆくと鈍行の電車は日に一、二本とかのチョー過疎状態、「どうしても」という人は少数の特急があったが、JR「青春18きっぷ」では使えず、私の旅の方針から外れるのだ

 そこで急遽「一周から縦断へ」と変更した いつもいちばん大きい時刻表を持ち歩いているので、すぐに最終日まで作り直せた 知床の宿をキャンセルしたが、当夜の小樽の宿が取れていなかった 「小樽も大きな観光地、何とかなるわ」と列車を乗り継ぎ、夕刻に小樽駅に着いた

 ところが駅の観光案内所は閉店しており、途方に暮れて駅前交番に向かった 私は携帯電話は持っているが、メール・ネットはしないのでそこから宿を探すことは出来ない

 暗くなった通路から交番のドアを開けると、そこには若い男女の巡査が居た 少し面食らった 今までの経験からいうと、中年の巡査が居て面倒くさそうに対応してくれるのが通例だったからだ 明るくはきはき対応するので好感度が高い

私:すみません ここが正しい場所でないのは知っていますが、今夜の宿が取れてないので、管轄地域内の宿を教えてはいただけませんか?
男性警官:今は観光シーズンだからすぐには難しいかもしれません
私:なければ駅のベンチででも寝ます 夏ですから・・・
男性警官:それは止めた方が良いです 寝ている間に物がなくなることもありますから
女性警官:そうですよ 最近はよくありますから・・・

 そういいながら男性警官は「あそこは多いといっていたなあ ここかなあ・・」と紙に名前と電話番号を5つほど書き出してくれた その間にわたしと女性警官は北海道の話をしていた 私が利尻山に登ってきたことを告げると、彼女は「私も前はあちらの方の警察にいたんですよ」と明るく話してくれ、それから話は進んだ

 私は宿に携帯で電話をかけ、三番目の旅館でやっと「最後の部屋」を確保できた 値段も安かった そのことを彼らに告げると、今度は地図をくれて分かりやすく説明してくれた お礼を言って退出したが、彼らの笑顔はしばらく頭の中に残っていた 若い彼らがいる北海道警が大丈夫であろう おかげで今回もいい旅になった この場所を借りて彼らにお礼を申し述べたい

HP+ブログ・このたびのたびのサイト・オーナーにご意見・連絡等のある方へ2007年08月24日 10時57分13秒

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乗りたくない中華航空2007年08月24日 11時21分55秒

 先日、那覇空港で中華航空機炎上爆発があったのは周知の事実である 私も旅行が大好きだから、そこそこ飛行機には乗っている 中華航空もおなじ路線で台北行き乗ったことがある これはNWからたまたま乗り換えたのだが・・

 むかしから中華航空は「安い航空会社」ということで有名で、学生や格安航空券愛好者ではよく利用されていた 最近はこういう会社が増え、競争も激化している 「安く外国旅行が出来る」という意味では良い傾向である

 しかし反面、機体の点検・整備が「手抜き」になっているという 航空機会社同士の価格競争、燃料費の高騰、「9・11」以来の安全関係重視等により各社とも収支が赤字になっている サーヴィスは手を抜くとすぐに分かる その結果、点検・整備を外注にしたり、毎回の点検を簡単にしたり、緊急性がないと判断した場合は後回しになっているらしい

 さてあの事故の直後、中華航空は日本の国土交通省の許可を得て、一夜のうちに焼けこげ機体の「中華航空」のロゴをペンキで塗りつぶした まだ検証や調査が済んでもいない時に、許可した国交省もお粗末だが、それ以上に塗りつぶした会社の姿勢も恐ろしい 今更何から隠そうというのだろうか?

 さらにおなじ頃に台湾国内では中華航空が「機長は英雄」との見出しで、自社の事故処理を賞賛した宣伝をしたらしい このような厚顔無恥の事例はあまり聞いたことがない 同時にあの機に乗っていた乗客は会社の対応のまずさに怒っていたということも伝えられた

 直後のテレビの中継や乗客提供の映像では、「全員生存」もただ「運が良かった」だけで、決して「乗員の素晴らしい処置のおかげ」ではないことがよく分かる

 降機直前に乗客がCAに「翼から煙が出ている」と言ったら、「あれはタイヤの煙です」と言って取り合わなかったという また避難時に機内放送はいっさいなかったーと乗客はいっていた 日本人乗客は「中国語で避難指示をしていた」という と言うことは日本人や他の外国人には理解できないことだ

 さらに怖いのは、あの新鋭機と言われるボーイング737-800機にはすでに同様事故が報告され、B社からは「緊急ではない情報・ノータム」として世界に発信されていたことだ もっと怖いことは、B社は担当社員が事故機を調査にくる以前に「我が社の機には問題はない」という声明をいち早く出していたことだ
いったい利用者は何を信じて飛行機に乗ったらいいのだろうか