カナダ・スキーエリアのボーダーとマナー2008年01月02日 07時41分43秒

カナダ・ウィスラー・スキーエリア・トップ
 カナダのウィスラー・スキーエリアに行ってきた 何回も来た私たちにはおなじみの所だ ここはウィスラーとブラックコムという二つの大きな山で成り立つ「北米大陸最大」といわれるスキー地域である 「ここが北米大陸で一位で、二位はアメリカ・コロラド州・ヴェイルだ」とリフトでたまたま同乗したアメリカ人スキーヤー(シアトル在)が教えてくれた

 さて、ここは2010年の「ヴァンクーヴァー・冬季オリンピック」の主会場になっている 町からここまでは車で二時間近くかかるが、その生命線の道路は一部が未だに片側一車線の場所があり、何年も要して拡幅中であるが、工事は遅々として進んでいない

 さて本題に入る 私はスキーヤーであるが、最近の若い世代はボーダーが多い そのボーダーも日本ではあまりマナーが良くないことが多い 曰く、コースのど真ん中に何人もが真横に「鎮座」して他のじゃまをしたり、急に跳びあがってターンをしてそばのスキーヤーを驚かしたり、タバコをくわえて列に並んだり・・・「傍若無人」の人も多い 何年も前のこと、日本のスキー場でボーダーが無謀に跳んでそばの女児の頸動脈を切り、出血多量で死亡させた事故(事件?)があった もちろん中には「マナーの良い人」もたくさん居るにはいるのだが・・

 だから一般のスキーヤーは、「ボーダーには近づきたくない」と思っている人も多い わたしもそういう一人である 「予防策」としては、出来るだけ近づかない、そばを抜けるときは大声を出しながら通るなど「工夫」をしている リフトも出来るだけ同乗しないことにしている それでも「流れ」で一緒になることもある

 今回もそういうことがあった カナダではレストランや公共の場所では、ほとんどが「禁煙」になっている 「アンチ・タバコ派」の私たちには「心休まる国」である さてリフトに乗った私は、まわりがボーダーばかりと気が付いた 「まあちょっとの辛抱」と思ったとき、一人が私に向かってこういった "May I smoke?" 「や、や、やばい煙に包まれる」 そこで"No, I don't like smoking.Sorry!" 彼は手に持っていた箱をしぶしぶポケットに仕舞った

 私も20年以上も昔は吸っていたので、彼の「吸いたい気持ち」はよく分かる それでもそう言うしかなかった 日本だったらどうだろう? たぶん黙ってタバコに火をつける人が多いだろう 「禁煙先進国」のカナダだから、同席者に許可を求める-という「当たり前のこと」が自然に出来たのだろう これがすべてはないだろうが、今回のことでカナダのボーダーを少し見直したのである 早く日本もこうなって欲しいものだ

「北海道みやげ」の流れが変わった?2008年01月14日 00時32分51秒

品物がなくなった「じゃがポックル」の商品棚
 毎年行く「ニセコ・スキー」に行ってきた 私の旅ではできるだけ土産は買わない それでも「手ぶら」というわけにはいかない だから新千歳空港で少しは買って帰ることにしている この空港は羽田空港の先輩というか、ショッピング・モールも規模が大きい 

 わたしも十年以上前は「白い恋人」を買うのを常としていた しかしいつの間にか買わなくなった 中味があまりにも陳腐だったのである そうしたら昨年の「偽装事件」が起こった それでもネットでは販売中止後も高い値がついたそうである けっこう「恋人ファン」はいたらしい

 今回もショッピング・モールをみてみた そうしたら客が行列をなしていた そばに「白い恋人」の看板があった 「ほー、あれだけマスコミで騒がれても<白い恋人>は売れているのか?」と思ったら、違っていた 店員がこう言っていたのだ 「お客様に申し上げます <じゃがポックル>は十二時半ごろ入荷致します それでもお待ちいただけるお客様は並んでください」 それを聞いても、誰も動こうとはしなかった 大層な人気らしい

 もちろん今となっては「白い恋人」は販売を再開していた しかしその袋を持って歩いている客は少なかった それはそうだろう あれだけマスコミに騒がれたのだから、たいていの人はその悪名は知っている それを土産に貰ったら、「バカにされた」気になるだろう あの会社も愚かなことをしたものだ それまでは「売れ行き抜群」だったのだ 一時の利益に目が眩み、長い目で見た信用と利益を失う-そういう偽装が多い昨今の日本の現状も何か悲しい

あぶない、あやしい、マドリッドのホテル両替2008年01月16日 14時28分51秒

 少し古くなるが、昨秋にツアーで「スペイン・マドリッド9日間」に参加した 格安がウリのH交通社主催だったが、魅力は8つの世界遺産を駆け足で見られることである だからツアーは制約が多く、個人旅行の方が大好きな筆者も写真を撮りに参加した その時の話である

 筆者は外貨両替はレートの良いときに日本国内で替えて置いて、残りは郵便局などでT/Cにして旅行先で替えていた 今回は忙しくて国内では両替できず、以前から残っていたユーロT/Cを持っていった しかしマドリッド空港では諸事情から換金できずに最初のホテルに着いてしまった

 ところがホテルでは夜遅くだったため、カウンターの女性は「事務の金庫がしまってしまった 明日朝なら換金できるよ」と言った レートは100/97だと言う つまりユーロT/Cを100出すと現金が97ユーロもらえる・・と言うことだ

 翌朝の朝食後、荷物をすべて持ってチェックアウトをした その後で両替を頼んだ 昨夜の女性ではなく、中年のマネージャー(M)らしい男が対応した 彼は「いくら要る?」とぶっきらぼうに言う 「300ドル」と私「T/Cでレートはいくら?」 M「100/94.5」 驚いた!昨夜の女性が言ったレートとは全然異なる
 安すぎる!そこで「では200だけ」 いくら何でもお酒代、トイレ代や枕銭くらいは持っておきたかった

 わたしはT/Cにサインをしていた 彼は考えながら札をポンポンポンと無造作にカウンターに置いた 私「(両替の)ペーパー(書類)は?」 M「そんなのはない!」 まあいいかと思いながら、念のため札を数えた そうするとなんと50ドル足りない!! 振り返って大声で言った 「50ドル(8000円)足りない!」 Mは札を受け取り数えなおした そうしてから50ドルを出して加えて渡してきた 「ごめん」の一言も何もなかった

 その一部始終をバスに乗ってから添乗員Tに告げた 「あれはおかしいよね このホテルは危ないですよ」と私 Tはさらっと「ただの間違いじゃあないんですか?」 果たしてそうだろうか? 普通はT/C両替には何かの紙が着く 日本人には金をもらったら数えずに財布に入れる人も多い また言葉が出来ない、旅慣れていないなどの理由で、少し変でも我慢する人が多い あのシーンも何か変だった

 まあ実害がなかったから良かったとは言えるが、旅の冒頭で起きたので印象は大変悪かった 安いツアーなので、その程度のホテルなのではあるが、これを読まれている方々も十分注意された方が良い
因みに、そのホテルはHotel GRAN ATLANTA: Comandante Zorita 34 28020 MADRID, SPAIN(Espana) Tel:91-5535900

外国人あふれるニセコスキー場2008年01月19日 11時08分27秒

ニセコ・スキー場で滑るオーストラリア人
 以前にも書いたことだけれでも(当ブログ2007/1/24付)、ニセコはここ4,5年は外国人、特にオーストラリア人が増えている そういう傾向はどんどん強まっているのだが、彼らの新しい風潮・傾向も書いてみたい

 今まではただスキー場レストランの「英語メニューをみて洋食を注文」していたのだが、観察していると面白いことに気がついた それは彼らの「日本文化志向」である いわゆる「和食」を食べている者の方が多いのだ しかも牛丼をスプーンで食べるのではなく、ちゃんと箸で食べている しかも食べ方も堂に入っている 

 これは箸を以前から持っている感じである しかもおもしろがってではなく、普通に食べている オーストラリアでも日本食、特に寿司が出回っているのは知っている しかし牛丼、天丼、カレーライス(これは今は日本食のジャンル)、みそ汁を普通に食べる感覚はどういうことなのだろうか?

 別の日、その次の日もスキー場内の山小屋風の古い小さな店を回ってみた そこはオーストラリア国内で当然の「全面禁煙」でもなく、煙が漂っている しかもメニューは日本語だけである そういうところにも彼らは居た しかも小さな子まで含むファミリーが多い その子らが箸を持って玉子丼を食べている その姉はホカホカの肉まんに食いついている

 そういえばTVのドキュメンタリーでも、観光客が提灯や地下足袋、着物など最近の日本人も縁が薄い品物を買っていると報じていた リフトで一緒になったオーストラリア青年は「京都の寺を見てから北海道に来た 京都は雰囲気が良い」と言っていた そういう意味では決して「皮相的ではない日本観光と理解」と言っても良いかも知れない いわゆる「新大陸=歴史のない国」の人間として、「歴史的」な物にあこがれるのだろうか

 話しはニセコに戻る 当地ではオーストラリア資本が4つのコースの内、いちばん新しい「花園コース」を買収してからかなり年数が経った その後当地では彼の資本による建設ラッシュが続いている 地価上昇率も東京を抜いていると言われる シドニーからのツアー数も半端ではないらしい その反面、わたしが使っていたある伝統ある「山荘」がつぶれた 高く買収されたという  そこは今は更地にされ駐車場になっていた 他にもいくつかの日本人経営の宿、店が閉まったといわれる

 外国人は当然此処で金を落とすが、金の半分以上はオーストラリア資本に取られてゆくはずだ レンタル・スキーも外国資本であるのだ スキー場もロッジも比羅夫の町もいるのはオーストラリア人ばかりである まるで「外国の町」である (もちろん中国人、台湾人、韓国人なども多くなったが、黙っていたら日本人と見分けがつかない) シーズン中は町の人口より外国人の方が多いはずである 

 朝一番の新千歳空港行きの始発バスは私しか乗って居なかった 運転手に聞いてみた 「ニセコは外国人が多くて町もバスも繁盛していますね」 彼はぼそりとこういった 「いつまでこれが続くかねぇ」 私はしばらく彼の言葉の意味を考えていた これらの現象はこの地にどういうメリット、デメリットをもたらすのだろうか