ますます広がるヨーロッパ圏(EU)2008年03月31日 16時21分10秒

 「国境審査を完全撤廃」 今朝の日経のニュースである(以下部分抜粋)
「人とモノの自由な移動を認める欧州のシェンゲン協定加盟24国は(3月)30日、相互の国境審査を完全撤廃した ポーランドなど中・東欧九カ国が昨年12月に陸路での国境審査を廃したのに続き、今回、空路の審査もなくした 東西欧州を隔てた「鉄のカーテン」は消滅し、自由な往来拡大による経済効果が見込まれる・・(以下略)」

 私たち日本人が欧州入国時の検査は依然残るものの、欧州間の移動はさらに自由になる これは統一通貨ユーロの発行(発効)につづく大改革である 通貨の両替時に発生する為替差損の消滅だけでなく、移動時間の短縮も進むということである

 ドイツ、フランスなどEU域内の「強国」と旧東欧圏、オランダ・ベルギーなどの小国間の問題や域内農業国・工業国間の経済格差の問題は残ってはいるが、人類の理念「世界は一つ」という目標にまた一歩近づいた

 世界は周知のように、「東西冷戦」終結後、民族問題で大きく揺れて民族間の殺戮が拡大している そういう中でEUは逆行的にテリトリーを広げている かつてあのナポレオンが「フランス革命の後継者」を自称し、武力でもって世界を広げようとして失敗した しかし現代の「ヨーロッパの拡大」は平和的に納得ずくで進んでいる

 そういう意味では、あの「マルクス・レーニン主義」による「共産主義」以上に、「人為的で理想主義的」な行為である それが発端は仮に「米・日の経済圏に対抗する」という超現実的な発想があったとしてもである 

 アメリカがすでに指導的・経済的・政治的な優越性を失った現在、こういったヨーロッパの試みは非常に注目される事柄である 日本もこういった世界に発信する政治理念が欲しいものである

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