ジイさま曰わく「iPodはええのう」2009年09月07日 15時51分50秒

飛行機座席背もたれの便利なUSB端子
「うーん、やっぱりiPodはすごい!」 悔しいけどこう言わざるを得なかった 国際線の機内のことである

 わたしはいわゆる「ベイビーブーマー」のひとりである 若い頃はLPやEPレコード、後になってカセットテープやオープンリールテープで「青春時代」を過ごした者である

 社会人になってかなり経ってCDが登場した そのころのCD は発展途上で価格が高い上、音も切れはよい代わり硬質で大好きなクラシック音楽には不向きと思われた

 元々私はコロンビア・デノンの「2トラ38」という当時の放送局が使っていた様なテープレコーダーで、ソニー製C38Bというプロ級マイクを使って「生録」を趣味にしていた その音は新鮮でダイナミック・レンジも広く、市販のレコードなぞ問題にしていなかった

 だからCDが普及しても長い間テープのアナログの音を良しとしていた ところがある時ある場所でCDのクラシック曲を聴いた時、目から鱗がパリパリと落ちた 黎明期のあの「いやらしい音」が消え、自然な音に変わっていた それからというもの、数百本あったテープをCDに置き換えていった

 その後はマイカー車内も旅のお供もCDプレーヤーであった 多い時は20枚くらいは海外に持って行ったり、また海外でも購入した こうしてCDコレクションも数百枚になった

 ところが最近は若者を中心にいつも「iPodにイアフォーンまたはヘッドフォーン」という姿が多くなった それでも「頑固なオッサン」は自分に「CDの方が良いに決まっている」と言い聞かせてきた 「あんな物は邪道だ」と

 ある日、妻が「旅行にCDプレーヤーは止めて、iPodにしたら?」と言った 彼女は仕事がらみで、すでに一年以上前からiPodを使っていた 騙されたつもりで持参することにした 機内でもホテルでも聞きまくった 小さくて軽いし、CDの様にディスクを変える必要もない はじめは機能の使い方に抵抗があったが、これも慣れると合理的である

 バッテリーも何とかもっていたが、とうとう帰国の機内でアウト! しばし呆然であったが、前席の背もたれにUSB端子があることに気がついた 試しに繋ぐとすぐに充電が始まり、20分ほどでOKになった NZ機もエライが、iPodもエライ

 「うーーん、これは便利だ すごい!」と唸ってしまった アップル社はCPの分野でもアイデアで先駆者になった 最近ではiPhoneにこのiPod、アイデアと技術力、開発力がなければこういう製品はできない 類似品(ウォークマン)を作ったソニーの製品もよく売れているという

 「日本はすでにある物を改良するのは得意だが、無い物から作り上げていくのは苦手」と言われてきた やはり独創力こそが大切である エジソンを生んだのもアインシュタインが活躍したのもアメリカである (ただし経済・金融関係ではアメリカはもはや二流になってしまったが・・)

 いま日本では理系の学生が減り、「技術立国も危ない」と言われている 団塊の世代が引退し、技術の伝承も十分ではない 日本の教育も金太郎飴のような画一教育ではなく、もっと独創的な人間を育てる教育に変えないと、もはや世界をリードすることは難しいかもしれない

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