トルコ航空のおめざ朝食とトルコ製ワイン2010年01月04日 13時21分33秒

トルコ航空のおめざ
 私はもうすでに200回以上は飛行機に乗っていると思うが、長い機内の楽しみはiPodの音楽は別にして、「機内食とタダ酒」である (もちろん国際線の話である) こう書くと「浅ましいオッさん」のようだが、実はそうなのだ

 脱線してしまうが、国内線は味気ない むかしはまだ昼食のサンドウィッチなどがあったが、最近は食事時でも何も出ない 食事をしたい人は三種類しかない 空港などのレストランで食べてくるか、最近トレンドになった「空弁」を買って乗るか(「空便」ではない!)、または豪華な食事が出る「普通席の有料サービス(ANA1800円)」などに乗るしかない

 国際線に戻ろう ウチのオバさんの方は「機内の映画」が大好きで、ほとんど見ている なぜかすこしは英語が聞き取れるのである しかし私はむかしはともかく今は見ない 何故かというと、最近の映画はあまり興味がないのと、見たくない映画が多い しかも乗り継ぎ便などでは「日本語音声と字幕がなくなる」のである

 その点「機内食」は魚、肉などふつういくつかの選択肢があるし、食べたいものだけを食べられる お酒は食事中だけでなく、ずっと「お願い」できるし、「お代わり」もできる もちろん「エコノミー」だから良い酒ではないが、まあタダだから我慢できる

 さて上の写真だが、今回乗ったトルコ航空の朝一番の「おめざ朝食」のものである 簡素な部類に入る 昨晩はフランスのラングドック地方のテーブルワインをたくさん飲んだので、「トルコワインはありますか?」と訊いたらあった 味の方はフランスの方がちょっとは良かったが、まあ、こんな物かな・・でも飲める

 トルコは世界最大ワイン生産国のスペイン、第二位のイタリアと同じ地中海沿岸の同じ気候に属する だからまあまあの物が出来るらしい しかも向いているといわれるカルスト地形が多い

 機内食の方は、同じイスラム系ウズベキスタン航空、カタール航空などよりはずっとマシだったが、やはりヨーロッパ系エアライン、特にルフトハンザやその系列に入ったオーストリアよりははっきり落ちる 付け足すと、ニュージーランド航空も機内サーヴィスは良い

 参考内部リンク「エコノミー機内食色々」:
http://konotabi.com/inflightmeals/top1.htm

ポンペイのなにやら怪しい「案内板」2010年01月04日 17時07分33秒

イタリア・ポンペイ・「売春宿」の案内サイン
 写真は火山噴火で滅亡したイタリア・ポンペイのメインストリートである ・・となるとそれだけだが、実はなにやら怪しいマークが彫られているのだ どうやら「男性のシンボルマーク」らしい そのものの形である つまりこの方向に「男性快楽のお宿」がある-というわけである

 こう書き出すと、読んでいる方は「何が始まるの?」と思われるだろうが、それだけのことである トルコのエフェス・ローマ遺跡にも同様なサインがあった(下の内部リンク参照) この様な「施設」は世界中の「ローマ遺跡」にはすべてあると思われる

 ただエフェスではその表記法は違っている 現代の「地図記号」のような物はなかったのだろうか? 写真を見ていただくと分かるが、そこでは石版に丸い穴が開けられてそばに棒のような石刻があり足形が彫ってあった 上二者ともその向きが「快楽の舎」の方向を示しているのである 「歩道上に娼婦の館が刻印表示」されているのが現代だったら・・と考えてみるとどうだろうか

 現代的・キリスト教的な考え方からいうと、「不謹慎」と言うべき物ではあろう しかし古代ではこれも社会の一部であり、今よりもっとおおらかであったと推察できる 日本でも「儒教道徳」が入ってくるまでの古代・中世では「性」はもっと開放的であっただろう あの「源氏物語」なぞその例だ 神世の「天の岩戸」の頃もそうだった

 それにしても「石の文化」はスゴイ! 2000年も後の時代に「娼婦の館のマーク」が残っているとは・・ 歴史上、世界中に同様な物はあっただろう 江戸の吉原も有名であったが、たった二~四百年前だ しかも今の東京に当時のこんなマークの表示は残っていない

 そう意味では「世界最古の職業」かどうかは分からないが、それに近いだろう ここポンペイにはパン屋や肉屋、浴場など多くの商店、施設の跡も残っているからである 「娼館」は古代バビロニアにもあったらしい 

 もっと驚くのは、この写真の場所よりすこしり離れた所に、「本当のその場所」がそのまま残っていることである 内部はいくつかの個室があり、そこには石のべッドが残っており、壁には何枚もの「男女のその場面」の絵が鮮やかな色彩を残していた

 ここもヴェスヴィオ火山の火山灰や溶岩流が襲ったはずの場所である やはり石の文化はスゴイのである それは日本では、「漢奴倭国王の金印」の時代の話だ やはり「ローマは偉大」なのである 

 内部リンク:トルコ・エフェスのローマ遺跡:
http://konotabino-tabi.sakura.ne.jp/photoalbum/turkefes/efes.htm
 内部リンク:世界遺産・ポンペイ遺跡:
http://konotabi.com/photoalbum/2009ITAPompei/canon.htm

こわい!あぶない!国際線機内での居眠り2010年01月07日 12時09分40秒

 本日の「アサヒドットコム」にこういう記事があった

 「パリに5日到着した成田発エールフランス機のビジネスクラス席の客5人が、現金計約4千ユーロ(約54万円)を盗まれた。・・・乗員乗客の中に容疑者がいるのは明らか。連絡を受けた空港の警察官が到着後、窃盗容疑で調べたが、乗客を長時間留め置くわけにもいかず、約30分後に全員が機内から出たという。・・・」(抜粋)

 たぶん犯人は捕まっていないのであろう 国内線はともかく、国際線に乗られた方なら必ず経験するのが「機内での居眠り(睡眠)」である まず搭乗時間が長いのである アジアならともかく、他の地域では8時間から14時間ぐらいは乗る 南米ならもっと長い 
 
 食事が済むとまず映画上映、その後は機内が暗くなり「お休みタイム」となる 寝られない人は音楽鑑賞や読書・・・ それでも一回くらいは「ウトウト」する 途中で一回や二回はトイレに行く その途中でみると、8、9割の人が寝ている

 「旅のヴェテラン・リピーター」なら貴重品はまず管理をきちんとしているが、私がみても「危ないなあ」という方たちもたくさんいる 旅の開放感もあるのだろうか? 比較的「あんぜん」だった(最近は違うが)日本人はガードが甘い事が多い 悪いことをする人から見ると「良いターゲット」になりやすい

 それにしても、今回の被害が「ビジネスクラス」だったのが興味深い 「格安航空券客や団体客」の乗る「エコノミー」では「成果」が少ないと思ったのだろうか その点「貧乏人」は若干気が楽だが、こういうニュースで更に気を引き締めたい

アンネ・フランクをサポートした「ミープ」さんが死去2010年01月21日 22時52分49秒

 「アンネ・フランク」の名前を知らない者はこの国では少ない 中高年のたいていの人は、学校時代の授業などでその名を聞き、また課題でレポートなどを書いた(今の若い人たちのことは知らないが・・)

 筆者もオランダ・アムステルダムの「アンネの家」を訪問したし、また別の機会にポーランド・アウシュヴィッツ収容所を訪れた それらの印象・感想は親HPに書いてある

 マイHP「アウシュヴィッツ強制収容所」:
http://konotabino-tabi.sakura.ne.jp/auschwitz/toppage.htm
 
 マイHP「旅にまつわる話・アンネ=フランクの家」:
http://konotabi.com/niceshortstory/story21/AnneFrankHuis.htm

 またハリウッド映画やTV番組や多くのドキュメンタリーを見てきた アンネの家族以外にそういう中に必ずでてくるのが、家族を支えてくれた人たちである いくつか作られた映画の中で必ず登場するのが、「ミープ」Miep Gies (ミープ・ヒース) である 

 屋根裏でナチや住人たちの目を避けて暮らすアンネたちに、何かにつけて援助・協力したのがミープであった 彼女のおかげでファミリーの一部は「生き残った」 その一人の父の尽力で「アンネの日記」が刊行され、世界にナチの残虐性などが喧伝された

 残念ながらアンネも姉マルゴットも強制収容所内で病死したが、ユダヤ人でもないミープたちの愛と優しさは人々の心に焼き付いたのである

 マイHP「アンネたちの墓(ベルゲン・ベルゼン強制収容所)」
http://www.asahi-net.or.jp/~VR3K-KKH/auschwitz/explantn/top.htm

 その「ミープ」が2010年1月11日亡くなった アムステルダムで100歳で死因不明だそうである(AP・日経) それにしても、アンネをかばってもナチに殺されずよくも生き延びたものである いずれにしても歴史上の彼女の役割は大変大きい 彼女が隠し持って保管していたのが「アンネの日記」原本なのであったから・・ 

今は彼女の冥福を祈るばかりである