日本名門スキー場の最近の動向2010年02月10日 22時15分05秒

白馬・八方スキー場の最大難度の黒菱コース
 今年になって日本を代表するスキー場で滑ってきた もちろん人によって評価は異なるだろうが、筆者は「ベスト3」のうちの2つは長野県・白馬・八方スキー場と北海道・ニセコスキー場だと思っている

 筆者は西日本在住なので、上信越・東北周辺スキー場はまったく知らない 従って、残りのひとつは断定できない それでも先述の2つはまず確定だろう それはそれらのスキー場の特性から来ている

 話は遡るが、筆者がスキーを始めたのが二十数年前、つまり「スキーブーム」の頃だった もちろん中年になって始め、先生もいなかったのだから、今でも決して上手くはない 腕前はまあ中級くらいだと思っている 
 
 その頃地元で大山とか滑ってきて数年後、西日本の湿った重い雪に飽きて北海道に行った 「札幌ステイ」で札幌国際やテイネなどで滑った そこで出会った地元スキーヤーに「北海道人が本気で滑る時はどこに行くんですか?」と訊いた その答えが「ニセコ」だった

 翌年私たちはニセコで滑っていた そこは雪は良い、スケールが大きい、景色(蝦夷富士)がよい、上部が森林限界上ですっきりしていた スキー場としては大満足だったが、リフト待ちの場所に漂うタバコの煙が嫌だった

 そこで翌年、タバコの煙に厳しいカナダに行った 日本では溜まるストレスは全くなかった レストランも「完全分煙」されていた 嬉しかった 日本よりもずっと快適環境であった しばらくは「カナダ通い」が続いた

 前置きが長くなりすぎた 話を日本に戻そう ニセコはもう十年近く前にオーストラリア人が増加したことは、このブログやマイHPでも書いた ここ数年はオーストラリア人がやや減って、アジア系が増えた それはアジアの経済発展と関係している

 今年以前に泊まったアンヌプリ地区のペンションに泊まった その下に新しく豪華な別荘が建っていた 訊くと中国人弁護士の物だという 数千万円以上一億円未満だろうという 中国も急速な経済発展で、アメリカ型の「訴訟社会」になったのだろうか

 ゲレンデやロッジにも中国語を話す人が多い 時々韓国語も聞こえてくる ただここのリピーターに訊くと、「中国人のマナーは最低」と言い切った かなり昔日本人もマナーが悪くて、ヨーロッパで「総好かん」を食らっていた時代があった それはその国民の「民度」と関係している

 さて、もっとも新しいニセコ・「花園ゲレンデ」は東急グループから買収したオーストラリア資本が、すでに中国系資本に売り渡されていた それでも今回そこのロッジに行ってみると、客の90%はまだ白人だった 東山地区の「旧プリンス・ホテル旧館」も数年前に中国資本に買収されている

 次に白馬・八方スキー場だが、ここはかなりニセコとは様子が異なっていた もともと外国人はニセコより少なかった それでも昨年くらいまでは韓国人が多く、中国人もいた 今年は外国人が減っていた 珍しいことにロシア人がけっこういたのである 彼らのロシア語はゴンドラ・キャビン内で響き渡る また彼らのマナーは白人中最低である

 では白馬・八方ではどんな人たちが多いのか? それは日本人の中高年組またはその夫婦づれである 彼らを見ると、定年退職したような人たちが多い もっと若い時のスキーブームでスキーに熱中し、子育てが済んで時間が出来ると、夏は登山、冬はスキーという感じである 彼らはがむしゃらには滑らない あくまでも「マイペース」である

 しかしやはり若い人も多い 彼らはほとんどが中上級者である また他のスキー場よりボーダーがかなり少ない ここのスキーヤーにはボーゲンなどの初級者はまずいない 流石、長野オリンピックの男女滑降コースを持つ名門だけある 上写真にある「黒菱コース」は通常急斜面と巨大なコブで、全国の「足自慢」が集うのである

 それでも平日はゲレンデは「貸し切り状態」である やはり確実にブームは去っていた これからはアジアなどの外国に宣伝すると同時に、温泉旅館・スキー場・道の駅・地場産業・登山団体・地方自治体・観光協会などが有機的に連携して発展するしかないようである

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