上海が「禁煙都市」に!!!2010年03月02日 18時43分15秒

 何と三月一日にあの中国の上海が「公共施設」が全面禁煙になった しかも「罰則付き」だそうだ 今日の日経の記事である 万博を二ヶ月後に控えて、強行施行である 「煙のない万博」を掲げる市当局としては「英断」であろうか 私のような禁煙者からすると妙に感心してしまう

 「一党独裁」で「天安門事件」を力尽くで押さえた国だから、「やると決めたらやる」のであろうか? 今の日本の「罰則のない健康増進法」も影がかすんでくる きっと警察官が現場を取り押さえるのであろうが、「運転中に携帯電話は禁止」とされる道路交通法の完全「有名無実」よりは実効性があるかもしれない

 それにしても「中国人のマナーの悪さは世界で有名」である 「香港のディズニーランドにはもう二度と行かない!!」という人も多い 中国人のマナーが「不快そのもの」だという 日本に来る中国人観光客も、日本に来る中国人スキーヤーも「金はあるがマナーは最低」である 何かバブル期前後の日本人を見るようだ その後には韓国人が同様の評価を受けた

 新聞記事では「中国人喫煙者は約3億人」だという 日本の人口の約3倍の人がタバコを吸っているのだ しかも自国でタバコが売れなくなったアメリカや日本のタバコ会社が大いに売り込みを計っているという 今回は中国の喫煙者たちは「お上に楯突く」のであろうか? 成り行きを注視したい

オーストリア・アルプス・ゼルデン-スキーエリアのレスキュー2010年03月16日 17時01分14秒

ティロルのヘリによるレスキュー現場
 久々にオーストリア・ティロルのスキー場で滑ってきた 流石、本場のアルプスはスケールがでかい 特にグレッチャー(英語ではグレイシャー、日本語の氷河)を滑ると、「地球と遊ぶ」感じが素敵である

 そのスキー場でトラヴァースしている最中に、ヘリの音が聞こえてきた 「何だろう?」と思って近寄ってみると、ヘリが崖にあった救命用スノー・ボートを吊り上げていた その後、中に乗っていた人はヘリに移されて、ヘリは再度飛び立ち、町の方向に飛び去った

 「大事でなければいいがなあ」と思って見送ったが、後が大変であろう 当地のスキー場では「スキー場マップ」の裏にはこう書いてあった 「事前に保険が付帯できます 5ユーロでレスキュー出動、最寄りの診療期間に運びます 11ユーロでは上記以外に範囲内の病院に輸送、救助ヘリで救出・輸送いたします・・」

 つまり、当地では「救急は無料ではないのである」 リフト券購入時に追加保険に入っていれば、上記金額でカヴァー出来るが、事後だとたぶん数十万円~百万円以上は掛かるであろう 山岳遭難と一緒である 経済的な負担は大変なものである 日本人は「救急はタダ」と思っているが、海外ではそれは通じない あくまで”At your own risk"(自己責任)なのである 海外でアクティヴィティーをする方は心したいものである

内部リンク:ゼルデンのスキー場
http://konotabino-tabi.sakura.ne.jp/photoalbum/2010AutOetztal/Soelden.htm

オーストリア・スキー場の禁煙状況2010年03月22日 18時01分08秒

ティロル地方スキー場の煙たなびくレストラント
 オーストリア・アルプスにあるスキー場で滑ってきた 三月のスキーは日本では「春スキー」であるが、ティロルの本場ではまだまだ「真っ最中」である 雪の量はニセコ辺りと比べてもけっして多くはないが、雪質はスキーには十分であった

 さてテーマについての話だ 私は40歳に禁煙してからすでに20年以上が経過した 今となっては「アンチ派」である だから、スキーブームの頃は国内スキー場の煙が嫌で、カナダに「脱出」した 彼の地は分煙が進んでいて嬉しかったものである(現在はレストラン等は「完全禁煙」)

 しばらくしてヨーロッパのスキー場に「転戦」した オーストリアのザンクト・アントンというスキー場であった ところがヨーロッパは「禁煙後進国」であった 禁煙者に配慮も何もなかった ストレスが貯まった

 今回はそれより7年後、「きっと禁煙も進んでいるだろう」と期待してスキーツアーに参加した ところが、ところがである まったく事情は変わっていなかった スキー場のロッジ・レストランは「タバコの花盛り!」 ひと昔前の日本スキー場と同じ状況であった 建物の中も外も煙が漂っていた

 更に悪いことには、私が入ったグループのガイドは、「ヘヴィースモーカー」のオーストリア人で、止まるたびにタバコを吸うのだ 風上も風下も気にしていない レストランでも許可を求めずに火を付けた 私は思わず皿を持って席を替わった

 これでは「健康増進法」という罰則がない法律ができた日本の方がずっとマシである 他のヨーロッパ諸国も同様であるという アメリカの「独善的な政治・外交」も他の国に多大の迷惑をかけているが、こと禁煙については「世界のフォアランナー・模範」である ヨーロッパがアメリカ、カナダ、オーストラリア並になるのはいつの日だろうか?

ティロル・スキーのベース/インスブルック空港2010年03月26日 16時58分06秒

チロルのベース・インスブルック空港
 「ティロル」はオーストリアの州名、日本語では「チロル」といっているので、少しはお分かりかもしれない それでも人によっては、「ああ、チョコレートの名前ね」といった人がいた! 中には「スイスの地方の名」といった人もいた 「アルプスの少女・ハイヂ」の故郷と思われたのであろうか 

 しかし、スイスにはティロルはないのだ ティロルの残りの一部はイタリア領になっている そこにティロロという町(コムーネ)があり、それが名の起こりだそうだ 余談ながら、有名な「スワロフスキー」社もこの辺りの会社である 日本で言う「チロリアン・ハット」もこの辺りの物である

 その州の州都がインスブルック、64年と76年に冬季オリンピックが行われた この州はアルプス山脈東部で避暑・登山・スキーが盛んである ヨーロッパからは車で容易に来られるが、中長距離の国からは航空便が多くでている

 写真にあるイギリスの「トーマス・クック航空」もその一つである 主にチャーター便を中心に運航している この会社はもともとは「旅行会社」である 「ワゴン・リー」などの長距離寝台列車や旅行手配をやってきた 日本でも知られる有名な「トーマス・クック時刻表」を出しているのもこの社である 蛇足ながら、写真中隣のMonarch Airlineも英国である

 イギリス、オランダ、デンマーク、ベルギーなどは平地が多い国で、こういう国からはスイス、オーストリアにスキー・チャーター便がでている 中にはロシアあたりからも航空機が飛んでいる そういう空港だから、地方空港なのに国際空港である 空港は決して大きくないが、デューティーフリー他ひととおり何でもあるのである

 この空港からはエッツ・タール(谷)のスキーエリアまでバスで2時間ほど、さらに隣州のフォアアールベルクのスキー場も列車利用でもゆける 日本で言うと、千歳空港、山形空港、松本空港周辺のスキー場を合わせたよりもずっと広いエリアをカヴァーしている空港である また雪のアルプスを横目に着陸してゆく景色も魅力的である

 そういう空港であるが、日本から行く場合の欠点はひとつ、ウィーンで乗り継ぎをしなければならず、時間が掛かるということである