世界遺産・ワイマールは素敵な町2011年06月08日 08時37分02秒

ワイマールの市庁舎とソーセージの露店
 このたびはドイツ・チェコを車で回ってきた 旅はここから連載で何回か登場するが、まずは大変気に入った町(市)をあげてみた 第一回はドイツのワイマール(ドイツ名:ヴァイマール)である 1998年のユネスコ世界遺産に登録された地方都市である

 「地方都市」といってもタダの町ではない 私たち日本人も学校時代に第一次大戦後にドイツで最も近代的な憲法「ワイマール憲法」が作られた事を習っている しかしこれもヒトラーに破壊され、第二次大戦のカタストローフェ(大惨事)に向かった

 さらにこの町を有名にしているのは文化人、学者、作家、哲学者たちの存在である 極端にいうと近代・現代ドイツの曙といっても良いひとたちの存在である いわく、ゲーテ、シラー、クラナッハ、リストといった人たちである

 それらは若干後日扱うが、今回はまず「ワイマール共和国」の首都の市庁舎である 私が行った時は結婚式のあとカップルが結婚届を出しに来ていた ドイツも結婚衣装のまま市庁舎に届けを出すことが多い 

 その前のマルクト広場は名前通り露店が広がっていた 市庁舎の向かい側にはあの画家クラナッハが晩年を過ごした家が残っている 写真はマルクト広場からみた市庁舎であるが、前には焼きソーセージの店が存在を主張していた

世界遺産・ワイマ-ルは素敵な町(2)2011年06月10日 16時45分32秒

ワイマール旧市街、イルム川の鴨親子
 ドイツの世界遺産ワイマールがドイツ近代史でどういう役割を果たしたかを前回書いた そういう堅苦しいことは今回は置いておく

 写真はイルム川にたくさん住んでいる鴨の親子である 場所は旧市街、旧ワイマール城、現美術館脇にある公園である 日本人から言うと羨ましいほど緑が多い自然に囲まれた静かな場所である

 水鳥たちは木陰のどこにでも休んでいる 踏み分けた小さな散歩道を歩くと、寝ている番の鳥たちに出会う 人間が静かに近づいても目も覚まさない しゃがんでじっと見ていると、何と数mの木陰に静かに読書する女子学生が居たりする

 鳥たちは虐められたこともないのだろう 私が何かの気配にふと気づいて振り返ると、2m斜め後ろに番の鴨が黙ってよちよち歩き私の傍を通り過ぎて川に入っていった 私も傍の大木と同様にしか見えなかったのだろうか

 そういう素敵な場所にいる鴨の親子も可愛い 全部で6、7羽もいる子供たちに気を配りながら自分も餌らしい物をつついている 少し離れてしまった子供を見ると何か声を出す 子どもはその声を聞くやいなや羽をばたつかせ水中の足を全速回転させすごいスピードで母の傍まで急行する

 ここで鳥に対して「母の愛」なぞというのは少しキザかもしれないが、私にはそれが感じ取れた 「あまり離れちゃだめよ」 母はそういう顔をしていた この川辺は心が洗われる ワイマールはいい町である

参考:世界遺産ワイマールの写真(親HP)
http://konotabi.com/photoalbum2/2011DB_CZ_Weimar/top.htm

ウワー!信じられないこのトイレ!2011年06月14日 01時17分48秒

あっと驚くチェコのおべんじょ
 最近ドイツ、チェコを車で回ってきたのだが、国道途中のレストランのトイレに入って一瞬息を呑んだ はっきり思い出せないのだが、たぶんチェコのターボル近郊であったと思う (違っていたら申し訳ない)

 ドライヴ中は結構水分を取る そうなると時々「自然が我を呼ぶ」ことになる たまたまインターチェンジを出たところでレストランが目に付いた 早速入ってトイレに急行した

 ドアを開けたところで息を呑んだ 我が目を疑った セクシーな美女たちが男性トイレに立っていた よく見ると壁の写真が実物大だった それにしても、この大胆なアイデアは何なんだろうか? 今まで見たこともない

 そうは言っても男としては嬉しくない訳がない 急いでいたが、「どれが好みのタイプか?」と考える辺り、「小生もまだまだ枯れてないな!」ナンチャッテ その後で隣の部屋の入ってまたまた驚いた! 「ウーン、これは!」 
                           (To be continued)

信じられないトイレ!(つづき)2011年06月14日 17時40分51秒

こういうトイレがあって良いのか?!
 前回チェコをドライヴ中に信じられないトイレに入った事を書いたが、今回はその続きである

 入った所から更に奥に入ると上写真のような壁の前に小便器があった これが絶妙な場所にパイプが付けてある しかし写真の女性たちもチャンと?下着をつけているので、日本でいう「猥褻物陳列罪」にはあたらないであろう 要は見た人のイマジネーションの問題である

 それにしても、此処は「ふつうのレストラン」といった不特定多数が出入りする「公共の場所」なので未成年の男子もくるだろう 特に思春期の子どもたちはどういう反応をするであろうか?

 まじめな子ならナニを持った手が震えながら作業を終えるであろうし、ススンダ子なら両親に「またあのレストランに行こうよ!」とせがむかもしれない きっと学校で友人に触れ回るかもしれない そうなると、店は若い男の子で繁盛するだろう

 ・・などなど考えながら事をすませた あとで隣の女性トイレを使った妻に訊いてみた 「壁に男性の卑猥な下着姿がたくさんなかったか?」 答えはこうだった 「裸の男性の上半身がたくさんあった」と 意外とレディスルームは「簡素」だったのだ しかしまたチェコに行ったらまた行きたいトイレではある

なんと!サーヴィスエリアの売店で酒類を販売2011年06月16日 06時16分21秒

ドイツ・アウトバーン売店のビール売り場
 私の知る限り、最近日本の高速SAでは酒類は一切売っていない レストランにも生ビールは置いていない 以前は売っていたが、相次ぐ飲酒運転死亡事故が続発し、そういう事になっているらしい

 上写真はドイツ・アウトバーンのサーヴィスエリア売店である 日本ではあまりないが、ベルギー、チェコ、などもガソリンスタンド売店が「小さなスーパー」になっている もちろん自動車部品やドライヴ用品も置いているのだが・・

 そういう店にはミネラルウォーター、ジュースとならんでビールが堂々?と売られている 前回オランダ、ベルギーの高速を走った時、SA売店に山のような酒が置いてあった 我が国の酒スーパーくらいの種類と量だった その時も驚いた 目を疑ったものだ 

 ビンビンに冷やされた缶ビールを買ってしまうと車内で飲酒したくなって仕舞わないのか? 日本のような飲酒事故は増大してしまわないのか?まさか日本以外の国のドライヴァーがすべて「優等運転手」ではあるまいが、個人の責任を重視する国らしい

  アウトバーンの速度制限は「表示がなければまあ無制限」みたいな所があって、ポルシェなどは追い越し車線で、見たところ明らかに160km以上でぶっ飛ばしている その代わり、表示があるところはきちんと守っている 事故にしても一端やってしまうと、結構ペナルティーは重いらしい 

 それにしても「SAに大量の酒」とは日本人には理解できないのである

ドイツ・ライプツィヒ中央駅は雰囲気がイイ!2011年06月16日 18時21分08秒

ドイツ・ライプツィッヒ中央駅
 これは旧東ドイツ・ライプツィッヒ中央駅のフードショップ(テイクアウト)である 左向こうにSLがいる とは言っても現役ではない 往年の名機関車らしい 日本のマニアがいたら上がったり触ったりするだろう

 さてヨーロッパで中央駅(ドイツ語でハウプトバンホフ、Hbf)はほとんどが終着駅の形である つまり各地から来た線が同じ方向に向いて集まる 行き止まりである 行き止まると客は当然一カ所(正面出口)に向かって効率よく歩く

 似た駅は強いていえば日本では東京駅である 各地から来た線路が一カ所に集まる そういう意味では「終着駅」ではあるが、内容は全く異なる つまりこういうことだ プラットフォームの高さは同じだが、その後は階段で下がって地下道で移動するか、階段で上がって跨線橋で出口に向かう

 ところが此処ではフラットフォームに下車した客はそのまま階段もなく横移動で出口に向かう つまり客は上がりも下がりもしない 大きな荷物を抱えた人もスイスイ移動できるのだ 日本式と比べてどちらが客にとって楽だろうか?答えは明快である

 少し脱線するが、地方の日本に似た平行式プラットフォーム駅でもふつうは地下道は少なく、跨線橋も少ない 線路を横切って渡るのである 「それは危険だろ!」という方もいるだろうが、何故かこのタイプが多い 列車の本数や乗客が少ないからというのもあるだろう 伝統的にそうである

 違うといえば駅のトイレも違う たまに例外もあるが、ふつうは「トイレの神様」ならぬ「トイレの小母様」がいる 慌てふためいてトイレに入ると、ニュっと手が出てくるか皿が置いてあって金(コイン)を出すようになっている 札しかない時も慌てる

 こうなると、お金がない人は大も小もできない 出す便があるのに「不便」である 人権問題である その点日本はいい国だ 便所が何処でもタダとはたいへん「便利」だ 日本は駅外の町中でも同様だ

 以前、高速バスで朝に東京に着いた 催してきたので三越デパートに入った トイレを探して入ると、そこにはまるで洋館の部屋みたいにオシャレな空間があった 気持ちよくすませて玄関を出ようとしたら、制服を着たきれいなお姉さんが深々と頭を下げてこう言った 「ありがとうございました」 ウーン、日本はいい国だ

チェコはイイ国、ビールも食い物も安い!が・・・2011年06月16日 22時51分37秒

ドイツの生ビール 3ユーロ前後
 私(たち)が今回チェコとドイツを回ったのはもちろん目的がある

1 二国の世界遺産をできるだけ訪れる
2 クラシックの音楽家関連の家、施設などを訪問する
3 久しぶりにヨーロッパをドライヴする
4 歴史ある教会、城を見て回る ・・・などの他に
5 チェコの由緒あるビール会社を訪れ美味いビールをいただく
6 大好きなシュニッツェル(ポークカツ)をできるだけ食べる
・・・という欲張ったものであった

 それらについては親HPとこのブログで掲載中である
さて写真はドイツの世界遺産ヴァイマールの酒場で呑んだ生である これ自体はどういうこともなく、特に感想もない 概してドイツのビールはあっさり系で、特に有名なものでなければ味は平均的である

 ところがチェコに入るとビールの味が変わってくる 私好みの味のビールが増えてくる コクと風味があり、ポップが利いている 前回の旅で訪れた「ピルズナー・ウルケル」(ピルズナービールの元祖の意)の本社工場地下レストランでは感動して盃を重ね、千鳥足でホテルに戻っていた

 チェコでは全般的に物価が安く、ビールは日本円換算で約100-160円くらい(生500ml)、庶民レストランで2人で合計1500円ー2000円くらいで満足していた ところがドイツでは同じ物がビール300円前後とチェコの2倍、合計が2000円ー2500円くらいと2割増し位だった ところが不思議なことにシュニッツェルだけはともに日本円900-1000円以下で価格の差はなかった

 ホテルは私たちはいつも安いペンション中心で、時に三つ星ホテルを使うこともあった ざっと比較すると、チェコで一泊二人で6000円ー8000円くらい、ドイツでは少し高く7000円ー10000円位であった(基本朝食付)

 以上からチェコの方が安くつくことが分かるが、喜んでばかりはいられない ガソリンが高い 日本円換算で170-190円で、「日本は高い」と思っていた私たちは驚いた 反してドイツは150-170円くらいで日本よりちょっと高いくらいである 

 もうひとつ驚かされたことがある チェコもEUに加盟し、高速道も続いていて国境検問所もないが、なんとチェコの高速道では有料だった これについてのエピソードはまた別の機会に書く

チェコを代表するビールはううんまい!2011年06月17日 19時06分22秒

 何年も前にオーストリア・チェコ・ポーランド三国を一人旅した その時、チェコのピルゼン(プルゼニュ)で飲んだのが"Pilsner Urquell"(ピルズナー・ウルケル)であった というと受動的だが、本当は「ビールを飲みに」ピルゼンに行った

 だからその町に着き、ホテルを決めると真っ直ぐ本社工場に向かった ホテルは近い場所に決めていた 古めかしい建物脇にはアーチ状の門があり、入って右奥の平屋地下にレストランがあった 直ぐ傍でその日に作った生ビールが飲め、美味しく嬉しくてお代わりをした

 私がこの様にこだわるのは理由がある 世界で「ピルズナータイプ」と呼ばれ、最も人気があり最も生産されているビールの「故郷」なのである 名前の「ウルケル(独名ウルクヴェル)」とは「元祖」という意味だそうだ その本家本元で作ったばかりのビールが飲めるメリットはすごい

 そのおいしさに納得して以来、私はこのビールのファンになった そこの売店で重い大ジョッキを買ってしまった 「ファンの証」であった そして缶ビールを何本も買って持って帰った 重かった

 更にもう一種類ビール缶を買って帰国した それが「ブジェヨヴィツキー・ブドヴァル(独名ブドヴァイザー・ブドヴァル)である 聞いたような名前だが、アメリカの最大手ビールの名である つまりバドワイザーである

 しかし「チェコの移民がアメリカでも故郷のビールを作ったから」のではないらしい 俗な言い方をすれば、「アメリカが名前をパクった」という チェコ側から訴訟がおこった事実からそれが分かる

 閑話休題、その本家ビールがまた私の好みだった もちろんピルズとは違ってやや古風の味でホップがよく利いた「好きな人にはたまりませーん」という味である 味は説明が難しい

 長くなったがそういう訳で、今回のチェコ再訪でも二つ工場レストランに行く予定だった しかし結果的には時間の関係でやはりピルゼンだけになってしまった またもや大満足した後、500mlビール缶を13本と350ml1本を買って帰国した またまた重かった

最強のパトカー(チェコ)2011年06月20日 00時24分47秒

恐ろしいチェコのパトカー
 チェコの高速道はまだ発展途上である あのヒトラーが作ったといわれる隣国ドイツのアウトバーンと比べると、20年くらいは遅れている感じである 従って町の間の移動は地方道ということになる

 その道が各町に入るポイントにはパトカーが止まっていて検問をしていることもある 見ていたら適当に車を停めている ちょうど通りかかった若者の車には、アルコール検知をやっていた 顔が赤いと見たのだろうか また別の車には免許証をみて何か質問をしている

 私はカーナビがうまく表示しなかったので、次の目的地への道を聞くため近づいていって話しかけた 「シュプレッヘン ジー エングリッシュ?」 「ダメ 相棒が話す」 やがて「相棒」が来て「何だ?」と訊いた 私は「イッヒ メヒテ ナッハ ピルゼン ファーレン・・」(ピルゼンに行きたいのですが・・)

 「それなら真っ直ぐ行って、二つ目の角を左に曲がればいい・・」「ダンケ シェーン」(ありがとう) そう言いながら車に戻る時、パトカーを見た ウーン、これはすごい 前にレーダーのパラボラアンテナが付いている ダッシュボードには証拠写真を撮るカメラが搭載されている

 これらは前の車の追尾だけでなく、対向車線の車のスピードも計れる「恐怖のマシーン」であった 対向車線の車が「あっ」と思った時にはすでに計測は済んでいる しかもパトカーは「覆面パトカー」であった 誰にも分からない

 私もこういうパトカーに捕まったことがあった オーストラリアは広い 町の外は直ぐ砂漠か荒野である 制限速度もなくバンバン飛ばしていた 久しぶりの町に入るときにも少しスピードを落としただけで走っていた 

 ある町に入った時、対向車線にパトカーが見えた ブレーキを踏んだが、そのパトカーの警察官は「止まれ」と合図をした Uターンをして前に止まった 「お前は何十kmのところ何kmオーヴァーした 次の町の裁判所に行け その後罰金を払ってから帰国せよ」 私のパスポートを見ながら彼はそう言った そして私はオーストラリアに「献金」をした

 写真はその怖さを思い出させるパトカーである そういう意味では日本のパトカーはまだまだ優しい


(注:写真のパトカーはチェコ製シュコダ(スコダ)

ワイマールの鴨のつがい2011年06月20日 12時42分19秒

ワイマール・イルム川の鴨
 写真はドイツの世界遺産都市・ワイマールのイルム川の鴨である 見ているとずっと一緒である 仲が良さそうに見える 鴨の「オシドリ夫婦」である しかしこの表現も何かおかしい

 表現自体が矛盾しているおかしな表現も多い 「鷲鼻の豚」とか「犬の猫なで声」などは明らかにおかしいし、ペットとして一緒に生活する猿と犬は「犬猿の仲」ではない

 大体オシドリは毎年相手を変えるという 毎年相手が変わるのは「浮気」か「プレイボーイ」か「プレイガール」である そういう「節操のない鳥」を道徳的模範として扱うのはまたおかしい

 「おかしい」といえば鳩もそうだ 鳩は「平和の象徴(シンボル)」としてよく用いられる しかし鳩は実際は残酷でつつきあって相手がダウンするまで攻撃するという こういうどこかの国みたいな鳥をいやしくも「平和」を現す概念として使用するのはやはりおかしい

 さて鴨の話である その鴨は首に「夫」「妻」とカードをぶら下げていないのだから、夫婦ではないカモしれない 人間(私)が勝手に決めつけている これもおかしい

 ひょっとしてこういうことかもしれない 
「ぼ、ぼ、ぼくと結婚を前提に付き合ってください」
「だめ、私はカレシがいるの そんな気にはならないわ」
「そういうこといわないで ボクはまじめに話しているんです・・」

 またはこうかもしれない
「ね、ね、イイじゃないか 一回くらい付き合ってくれても 君が好きなんだ」
「どうしょうかしら・・・」
「きっと楽しいデートにするからさ」

 本当のところは鴨に訊いて見なければ分からない そういう想像を勝手に決めつける人間もずいぶん勝手である