世界遺産・相国寺境外塔頭慈照寺・通称「銀閣寺」2011年05月02日 21時35分22秒

銀閣寺の落椿
 京の春は京の秋と並び魅力的である 「京の魅力はやはり秋」と仰る方も多いが、春も良いのだ 禅宗系の寺は「わび・さび」に通じる紅葉の季節が素晴らしいが、やはり日本人には桜を中心とする春も惹かれる

 さて、私が「世界遺産巡り」を始めてから久しいが、今春の京の寺社巡りで後一つを残すのみになった あと一つとは「苔寺」である 慈照寺(通称銀閣寺)も来たかった寺だが、何故か残っていた

 この寺もまま誤解や知られていないことがある 例えば正式名は「銀閣寺」ではない ご存じの方も多いが、慈照寺という それも独立した寺ではなく、臨済宗相国寺(しょうこくじ)の「境外塔頭(たっちゅう)」、つまり「分家筋」である 

 同様な物に相国寺境外塔頭鹿苑寺通称金閣寺がある 共に足利将軍が創設した由緒ある寺であるが、外国人観光客、修学旅行生を含めた観光客数が非常に多い 

 もう一つの意外な事実は、金閣寺が金箔を張った「金閣寺」とは異なり、「銀閣寺」は一度も銀箔を張ったことがない-といわれる この理由も諸説があり、未だに定説はない

 そういう寺だが銀閣の建物だけでなく、庭の姿が魅力的である 決して派手ではないが「味」があるのだ 手入れに入っていた「庭師」たちの仕事ぶりも素敵である

 さて写真だが、庭園内に数右多くある椿が雨降る苔の上に落ちたものである 補色に近いこの画面にもじっと見入ってしまうのである

内部リンク:東山慈照寺:
http://konotabino-tabi.sakura.ne.jp/photoalbum2/2011JPNGinkakuji/top.htm

やはりドイツのノイシュヴァンシュタイン城はステキ2011年05月21日 20時33分14秒

ノイシュヴァンシュタインの歌手の間
 南ドイツにある「ノイシュヴァンシュタイン」といえば「旅のリピーター」でなくても知っている庶民的旅の基本的城館で「世界的に美しい城」である 有名な「トラ・・・ス」などという安いツアーでさえも此処は基本的な訪問地である 更に「ディズニーランドの城のモデル」であるということもよく知られる

 わたしたちが訪れたのは今から27年前の1984年であった まだ当時はバブル時代(景気)で海外旅行熱が起こる前であった そのため個人旅の人は多くはなく、ツアーの日本人にはあまり会わなかった そういう時代に南ドイツのフュッセンからレンタサイクルでやって来た

 田園地帯の地方道を走り、坂道を自転車を押してやっと城門にやってきた かなり標高は高く、見下ろす周辺は素晴らしい景色となっていた  予想通りステキな奇麗な城であったが、内部の部屋は「美しすぎる」というか「映画のセット」というか「この世離れ」した空間であった これが作られたのが日本の明治初期というのが不思議だった

 そこはまさに「中世」であり「騎士道の世界」であった もっというとアナクロニズムそのものであり、それを作らせたルートヴィッヒ二世が「暗殺」されたといわれるのも何となく分かる 国家財政を傾けてしまったのだ

 そういう城だが、やはりチャーミングだ この世離れしたその空間はワープした世界だ 写真は「シンガーズ・ルーム」といわれる一室である あの中世を賛美した作曲家ワーグナーに心酔した王が作ったらしい部屋である 一見の価値はある城である