もう銃器はたくさん 止めてください2016年07月09日 23時14分51秒

ドイツ兵に殺される母子
 またもや起こってしまった銃撃事件 米国の警官による一連の黒人殺戮、それに対する黒人による白人警官殺戮事件である アメリカはどこまで病んでいるのだろう 憎しみはまた憎しみを呼び、殺戮は次の殺戮を呼ぶ

 人類は「歴史の教訓」を学んではいない あのパレスチナではユダヤ人がパレスチナ人の土地を奪って殺し、対抗してパレスチナ人はテロを繰り返す そしてイスラエル軍がパレスチナを爆撃し無辜の市民を殺害する シリア、アフガニスタンなど他の国、地域でも殺し合いが続いている

 今は他民族を殺すユダヤ人も昔は殺されていた ご存じナチによるアウシュヴィッツをはじめとする「強制収容所」である 当時こういうものはドイツ国内だけでなく、ドイツが占領した周辺諸国にもたくさんあった

 以前に私が訪れた有名なドイツ名「アウシュヴィッツ」(現地名;オシフィエンツィム)収容所(現博物館)には多くの目を覆う写真が展示してあった 上の写真はその一枚である ドイツ兵に殺されようとしている母親は子供をかばって背を向けている それでも母子ともに殺されるのだが・・ 地面にはすでに殺された父親の死体が転がっている

 一体、この母子はどんな悪いことをしたのだろうか? 彼らは殺される理由がないのだ ただユダヤ人だ、ロマ(ジプシー)だ、などという理由で正当な裁判もなく殺されたのである

 話変わって、「銃社会」を保持しようとする「全米ライフル協会」は「銃が悪いのではない それを扱う人間の問題だ 大体合衆国憲法(修正)には自分の身は自分で守る権利は保障されている 開国以来の伝統だ 銃を持つことは何も悪くない」という

 それでも年間何千人も銃弾で死ぬ社会は「良い社会、理想の国」とは言えないだろう かつて本国英国の植民地支配、圧制に抵抗し、武器を取って独立したアメリカだが、すでに時代が違う 力(武力)で人を制するのは過去の話である 本当に本気で考えなければならない時代になった

 →内部リンク:「アウシュヴィッツ強制収容所」
    http://konotabi.com/auschwitz/toppage.htm