フランス人があふれる世界遺産・高野山2009年08月23日 21時31分18秒

外国人の多い金剛峰寺
 日本にも多くの世界遺産(ユネスコ・文化遺産/自然遺産/複合遺産)があるが、私が全く行けてないのは白神山地と石見銀山である あとの場所は完全ではないが、それらの一部は行けている 「一部」というのは世界遺産の指定の幅が多すぎて、「完全制覇」できないからである

 他の場所では、「行ったのだが残る場所がある」箇所がある所がある 例えば、「紀伊山地の霊場と参詣道」という指定で、「熊野」は行ったが「吉野」と「高野山」は済んでいなかった それでこの盆に「高野山」に行くことにした

 高野山はご存じ「空海・弘法大師」縁の場所、日本でも有数の宗教的・霊的な場所である 仏教徒や歴史好きなら一度は訪れているに違いない 高野山は行けば分かるが、けっこう奥が深い 同時代の「仏教者」の最澄の山・比叡山と比べると遙かに山が大きいし、都から離れている

 そういう日本人にとっても「奥深い場所」であるが、行ってみて分かったことがある 今回泊まったのは宿坊でも人気のある「福智院」という温泉宿坊であった 何とそこではフランス語が飛び交っていた しかも客の何分の一も居たのである

 次の日総本山金剛峰寺に行くと、またまたフランス人がたくさんいた これもおざなりでなく、手にガイド本を持って熱心に観察していた 見ていてその訳が分かった フランスの旅行ガイド本の「ギド・ヴェール」(英語でグリーン・ガイド」に「高野山が星三つ」で紹介されていたのだ

 フランス人はドイツ人と並び「アジア」に関心を持っている 「シルク・ロード」という呼び名は元はドイツ人が付けた ドイツ語の「ザイデン・シュトラッセン」の英訳が「シルク・ロード」である ドイツ人のリヒトホーヘンが「名付け親」である 私も行ったが、フランスではパリに「ギメ美術館」という「シルク・ロード」関係の博物館がある 中国西域の展示が多かった

 そういう国であるから、「ギド・ブルー」や「ギド・ヴェール」や「ミシュラン」などで推薦されると「行ってしまう」に違いない 「宿坊」という宿は「お寺に泊める質素な宿泊場所」であるからトイレも風呂も共用で、「個人主義の権化」のフランス人も流石に苦手な宿であろう それでも泊まるのはよほどのことだろうか?

 宿の人に訊くと流石に「トイレが部屋にない」とか、「部屋に鍵がかからない」といった類のクレームがあるそうだ それでも途切れずに来るのは、どういう魅力なのだろうか? 残念ながら、今回は訊くことができなかった ご存じの方にはご教示願いたい

 内部リンク:高野山金剛峰寺:
http://konotabi.com/photoalbum/2009JPNKoyasan1/Aug.htm

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