やはり日本は照葉樹がいい!2009年10月30日 23時36分29秒

岡山森林公園の秋色
 一昨日、天気が良かったのもあって、岡山と鳥取県境にある「岡山県立森林公園」に行ってきた 公園とはいうけれど、はっきり言って山である しかしそれがまことによいのだ 「都市公園」は手が入りすぎてもう「自然」とは言い難い しかしここは園路や沼地や階段部分は手が入っているが、まわりはほとんど手を入れていない つまり自然の景色が楽しめる

 数日前にローカルのテレビで此処が「紅葉が真っ盛りです」と紹介されていたことから、「人があふれていろだろう」と思っていたら、平日と言うこともあって「ガラガラ」だった 映画館やショッピング・モールではないのだから、それも当然だろうか それが写真を撮る私には大変有り難かった しかも駐車場も入場も完全無料だ ただし管理事務所だけしかないのだが・・

 初めて行った場所であるが、歩いてみるとここはほとんどが照葉樹である つまり「紅葉の美しい場所」なのである 赤い実をたくさんつけた「マユミ」の木やナナカマドなどの実のなる木が目立つ そうなると鳥も来る

 またブナ、ミズナラなどの木も大変多く、足下にはドングリと枯れ落ち葉が敷き詰められている 奈良の吉野山辺のように杉とか檜ばかりで「美しくも魅力もない森」ではなく、いろんな個性の木が勝手に生えて好きに成長している 一見無秩序だが、トータルではバランスがとれ、色合い豊かな美しい森になっている 元来日本の森はこうであったはずだ 縄文時代人が狩りをしていたのはこういう森であった 腐葉土は次の土を造り、ドングリは生き物たちの餌になった 

 しかし現代になってからは「儲かる」ということで、針葉樹を植えた それが我が国にある程度の恩恵をもたらしたことも事実だが、今となっては安い外材に押されて林業は衰退した 悪いことに後継者もいない森は下草刈りや枝打ちもできず荒れ始めている また杉花粉が「花粉症」の元凶要素の一つとして国民を悩ませている

 こうなると照葉樹の森の方が明らかに「豊かで合理的である」 明治頃までは村では村人が落ち葉や薪を取りに山に入っていた 石油、石炭の化石燃料よりははっきり「地球に優しい」 そして秋のこの素敵な色合いは、人を優しく心を豊かにさせる 山中を歩きながらこういうことを考えていた 杉林をいくら歩いても、人は優しくはなれない気がする

 やはり日本人には照葉樹がいちばん良い こう考えると、世界遺産の白神山地はやはり素晴らしい財産であろうか 大切にしたい

(内部リンク)・・岡山県立森林公園
http://konotabi.com/photoalbum/2009JPNOKshinrin/autumnleaves.htm

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