水爆実験のあのビキニ環礁が世界遺産になった2010年08月02日 21時56分18秒

 かつて「東西冷戦時代」、米国が水爆実験をしてマーシャル諸島の住民が多大の被害を受けた「ビキニ環礁」が「ユネスコ世界遺産」に指定された もちろん「負の遺産」である 昨日ブラジルで開かれた世界遺産委員会が決定した

 ユネスコ「負の遺産」といえば、あの「アウシュヴィッツ強制収容所」や「広島原爆ドーム」などがある 「ビキニ」も「原爆ドーム」も米国の行為である 「アウシュヴィッツ」は「ドイツ第三帝国=ナチ(ス)」の仕業である 「ビキニ」では日本の遠洋航海漁船「第五福竜丸」が被爆し、当時マスコミで大騒ぎになった

 だからといって米国や独ナチスだけが悪いのではない 日本もかつて大陸・半島で「大量虐殺」を行った いわゆる「南京事件」や「満州731部隊」、朝鮮半島での「三・一独立運動」に対する日本軍による大弾圧他多くが歴史記録に残っている

 外国関係では(オスマン)トルコによるクルド人他少数民族弾圧、フランスによる植民地ヴェトナム、アルジェリアへの大弾圧、イギリスによる印度独立運動への弾圧(アムリツァル虐殺事件他)、第二次大戦中「ソ連軍」によるポーランド捕虜に対する殺人「カティン(カチン)の森事件」などがあった

 現代にもそういう歴史事実が存在する ヴェトナム戦争時の米軍作戦時、農薬枯れ葉剤による住民への「ヴェトちゃん・ドクちゃん」などへの身体的後遺症、旧ユーゴスラビア・セルビアの周辺民族への殺人「民族浄化」などなど枚挙に暇がない

 そういう悲しい事実を持つ「現代史」であるが、現在もまた悲惨な事実が進行中である イスラエルによる弾圧の「パレスチナ問題」、中国によるチベットなど少数民族弾圧、米軍によるアフガニスタン、イラクでの民間人殺人とつらい記事がならぶ

 だからこそ、今回のユネスコ指定は大きな意味がある もちろん「核兵器廃絶運動」のシンボルであるが、上記のような「戦争・殺人は人類は認めてはいけない」「平和こそ大切」という信号を発しているのである 
筆者はやはり上記列記のことについても「ユネスコ負の遺産」指定を考えるべきだと考える 悲惨な事実を覆い隠すのではなく、永久に記録し次の世代につなげてゆくべき事柄だからである

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