アルハンブラの想い出(1)2010年12月26日 09時51分16秒

アルハンブラ宮殿の秋
 世界遺産「アルハンブラ宮殿」は海外に関心のある人ならほとんどが知っている美しい建物である ツアーなどで行った方も多いだろう そこはまるで「スペインの中にアラブがある」雰囲気である

 歴史にも登場するが、スペイン南部グラナダにあるこの建物はある意味象徴的である 長い間「イスラム帝国」に占領されてきたスペインは、「レコンキスタ運動」によってこの領土を取り戻した イスラム側の最後の拠点がこのグラナダで、1492年にはキリスト教徒(カトリック)が取り戻した

 いつの時代も歴史が大きく変革すると、前の時代の人や物は完全に否定される 時にはそれが行き過ぎることはよくあることである 「ロシア革命」後のロシアがそうであり、「フランス革命」後のフランスがそうである その場合は多くの物や建物が打ち壊され、関係者は虐殺される

 スペインでも「アラブ的イスラム的」なものは取り壊され、キリスト教的な物が再構成されていった ところが結果的にはスペイン国内には「イスラム的な建物」が多く存在する 宮殿や聖堂を見ればそれがよく分かる モスクを改造して十字架をつけ直した物も多い

 その代表がアルハンブラ宮殿である すでにNHKやTBSの世界遺産でご覧の方はその魅力はご存じであろう 当然後世の手が入っているが、基本はイスラム建築である ここからは想像だが、あまりの素晴らしさに完全には改変ができなかったのではないだろうか そこには思想や宗教を越えた美しさがある 美しい物は理屈抜きに美しいのである

内部リンク:アルハンブラ
http://konotabino-tabi.sakura.ne.jp/photoalbum/2007_Sp_Po_Granada/Alhambra.htm

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