ブッヘンバルト強制収容所の死体焼き窯2011年06月28日 00時31分29秒

ブッヘンバルト強制収容所の死体焼き窯
 ポーランドの「アウシュヴィッツ強制収容所」といえば歴史好き中学生でも知っている名前である あのアンネ・フランクと姉も収容され、他の有名人も多数入れられた「悪名高い」収容所である

 ところが多くの日本人はその名前くらいしか知らない 実は他にも数十は存在したのである マウトハウゼンやザクセンハウゼン、トレブリンカ、ダッハウなどは今でもその名を残している

 今回ドイツ-チェコをドライヴするにあたって、強制収容所の博物館(記念館)が通り道のヴァイマール(日本ではワイマールで知られる)郊外にあることが分かった これは行くしかない-と思った 私はすでに一人でアウシュヴィッツに行っていたのである

 ヴァイマールはドイツ最高の文学者ゲーテやシラー、音楽家のバッハやリストが活躍した町で、ドイツ史上最高のヴァイマール憲法が制定された町である 現在は世界遺産になっている

 だから市内観光後に収容所に向けて田舎道を走った 山道をしばらく行くと小さな博物館があり、その先にブッヘンバルト収容所があった 元は大きな敷地だったのだろうが、今は林や原っぱになっており、当時の姿は容易には想像できない

 それらの写真は下のリンクで親HPに載せているが、私がいちばん関心があったのはやはり「死体焼却場」であった あのアウシュヴィッツにもそれは残されていたが、此処のも全く同じ仕様の窯が残っていた それらは内部に煤をつけたままだった あの残虐な時代の煤だとしたら、それはまさしく人間の脂と肉が焼けたときの物であろう

 あの時代はユダヤ人はもちろん、同性愛者、共産主義者、ナチに逆らった者、ロマ(ジプシー)、そしてロシア兵捕虜も殺され、此処で「処分」された 毎日死体を焼く煙とその匂いが漂っていたことだろう

 何と人間は残酷な動物であろうか!肉食獣も他の動物を殺して食するが、それは「生きるため」であって余分な殺戮はしない しかし人間は・・・・ そういう悲しい「負の遺産」である

 内部リンク:
 「ブッヘンバルト強制収容所」
http://konotabino-tabi.sakura.ne.jp/photoalbum2/2011DB_CZ_Buchenwald/top.htm
 「アウシュヴィッツ強制収容所」
http://konotabino-tabi.sakura.ne.jp/auschwitz/toppage.htm

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