コロンブスが大西洋を渡った航海船:サンタ・マリア号2011年09月10日 23時10分16秒

コロンブスのサンタ・マリア号復元船
 写真はスペイン・バルセロナ港にあるサンタ・マリア号の復元船である 埠頭横にはコロンブスがアメリカ大陸を指さしている高い全身像がある

 私たちは学校時代に「いよー国が見えたぞ、コロンブス」(1492)なぞと言って年号を覚えたものだ 授業では「西洋人が初めてアメリカ大陸の到達した・・」というような授業を受けた

 しかし現在は「最初にアメリカに達したヨーロッパ人はヴァイキング」ということになっている それもコロンブスよりも500年も早い時期だという そうなると、コロンブスの歴史的意義は何なのだろうか?これは取りあえず置く

 さて日本人が言う「コロンブス」と言う人名は、正確には正しくない フツーの人は彼がスペイン人だと思っているがこれも違う 彼は一応ジェノヴァ生まれのイタリア人である 本当の名前は「コロンボ」、クリストフォーロ・コロンボが正しい でも何か聞いたような名である 

 あのTVの刑事シリーズ「コロンボ」と同じなのである だから逆に言うと「刑事コロンブス」でも良いわけである 主役のピーター・フォークは今年の6月23日に亡くなった

 少し脱線したが、此処スペインではコロンブスは「コロン」と呼ばれていた 後年作られたパナマ運河の片側の出口にある町が「コロン」という まさにコロンブスという町だ

 彼の出身地であるイタリアはヴェネツィア、ジェノヴァといった海運・航海の伝統があり、「アメリカ」の名の元になった航海者・探検家:アメリゴ・ブスプッチもイタリア人である

 では日本人だけが言う「コロンブス」という名前はどこから来ているのだろうか? 英語表記はColombus, Christopherである これもクリスタファー・カランバスと発音し、コロンブスではない 海外でコロンブスといっても誰も分からない 日本人は綴り字どおりに読んだのであろうか

 話は戻るが、コロンブスの歴史的意義は何なのだろうか? これ以後スペイン・ポルトガルが南北アメリカ大陸を簒奪し、金銀を含む多くの財宝を本国に持ち帰った その富でしばらくは両国は繁栄をする

 新大陸にとっては「イイ迷惑」な話である あのインカ帝国も滅ぼされたし、性病などの多くの病気ももたらされた 現在も公用語はスペイン・ポルトガル語になっている

 さて、話は写真の船に戻る これが正確な復元船かどうかは分からないが、大洋横断にはかなり小さい しかも食糧不足、ヴィタミン不足の壊血病や船員の反乱などがつきまとった あと何日か航海が続いていたら、歴史は大きく変わっていたかもしれない そういうことも考えながら写真を見ると、別な感じになってくるのである

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