ルクセンブルグ中央駅のトイレ2006年10月18日 11時18分14秒

ルクセンブルグ中央駅のきれいな公衆トイレ
 以前にも書いたが、私はトイレが好きだ-と書くと、かなり「アブナイオジさん」になりそうだ だが名誉のために言うが、「覗き」が趣味ではない 「トイレのシステム」と「トイレから分かる民族性、生活」の比較・考証がおもしろいのだ

 さらに言うと、私は「墓めぐり」も好きだ。だがこれらは「普通の人間」が興味を持って文を書く対象ではない-ことは確かである 人間が毎日数回以上行く場所で、世界中の人々が必ずお世話になっているのがトイレである(便秘の人は毎日行かないが、小の方はやはり世話になっている また砂漠の人たちは大自然がトイレだが・・) ということは民族性や民俗を知るには、トイレがいちばんなのだと私は思う

 前置きはともかく、今回ヨーロッパに来て「いちばん困ったのはトイレ」とはこのブログ(10/9)で書いたが、そのヨーロッパの「有料トイレ」で最も最新で清潔な部類に属するのが、ルクセンブルグ中央駅のトイレである
 
 まず入り口はガラス張りの自動ドアでガラスはピカピカに拭いてある そこに「小E0.6、大E1.10、シャワーE7.0」と書いてある これは「高級トイレ」である 「小」するだけで90円、「大」なら180円、「シャワーをあびる」のは350円が要るのだ ふつう町中ならトイレはE0.4~0.5くらいが相場だ 

 ドアを抜けて階段を下りると、そこには上写真のような新しく出来たばかりの駅の改札のような風景が目に入る まず駅と同じく「ノースモーキング」のサイン、そして回転式バーがある ここの上の機械にコインを入れてバーを押すと、中に入れる お札しかない人も、写真奥にある両替機でコインに換えられる もちろんお金がない人は、このトイレは使えない 日本と違って、「路上生活者」には不便に違いない  

 中は清潔で、洗面台などはホテルの洗面台と同じくらい光っている 鏡はもちろん便器もピカピカで、するのをためらうような「余分な物」はなにも着いていない まるでホテルのように、のびのび気持ちよくできる 女性なら安心して化粧も直せるのだ なぜなら口うるさそうなおばさんが、見張っているからだ 変な客はすぐに追い出される これらはどう見ても、「公衆便所の五つ星トイレ」である 「ミシュラン」に載せてもいい

 小国ルクセンブルグは日本人にはあまり知られていないが、ヨーロッパでは有名な金融・ビジネスの中心地である 会社のオフィス・ビル、銀行もたくさんあり、世界からビジネスマンが集まってくる その中心の中央駅のトイレは、国の体面からいっても、美しく清潔でなければならないのである 「満足できるサーヴィス」には、それに見合う対価が必要なのだ

 参考リンク1:本サイト「このたびのたび」(世界のトイレの話)
http://www.asahi-net.or.jp/~VR3K-KKH/niceshortstory/story7/st7toilet.htm
 参考リンク2:当ブログ「このたびのたび」(日本はよい国・トイレ自由主義)
http://okasiijaro.asablo.jp/blog/2006/10/09/554060

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