「白鳥の湖」ファンにはお買い得のDVD2007年06月11日 13時55分52秒

 今日も旅に関係ない話で恐縮である 私は「クラシック・ファン」である 歳とってからは、言葉の分からないオペラ、そして言葉が分からなくても何とか分かるバレーにも関心が出てきた 

 ご存じのように、最近のディジタル化の波はとどまることを知らず、また著作権が切れた作品を安価にDVDにして売り出す潮流が顕著である

 そのため、今までは知り得なかった世界の芸術作品が気楽に鑑賞できるようになった 素晴らしいことである

 そういう中で、「コスミック出版」という会社が、著作権が切れた映画や世界のテレビ局の保存されたヴィデオ・テープを安く提供しているのは、決して豊かではないが文化に関心がある私たちに、いわば「福音」をもたらした

 そういうシリーズに「コンサートホール」というシリーズがある 決して上手くはないがユースのオーケストラが演奏する地方都市の「オペラ音楽祭」やさほど日本に知られていな演奏家の「スタディオ録画」を迷いなく購入させてくれる作品が並ぶ

 この会社のDVDは一律500円である 実勢価格ならもっと安い つい3本も4本も買ってしまう そういう中に「サンクト・ペテルブルク・アカデミカル・オーケストラ」演奏のチャイコフスキーのバレー「白鳥の湖」があった

 この会社にはクラシックやバレー方面の専門家がいないらしく、日本語訳やクレディットの付け方がいい加減で、プリマドンナや主要ソロイストの名前さえ書かれていない 画像中にはロシア語しかなく、ロシア語を知らない私にとっては「チンプンカンプン」だ

 期待せずに見だして驚いた 古い記録らしく画像の乱れなどはあったが、「キーロフ劇場バレー団」のしっかりした踊りや演出は、幾分の誇張があるにしても素晴らしい出来である

 私もイタリアでキエフ・バレー団ジュニアやロンドン王立のコヴェント・ガーデンバレー団、そしてそのLD(DVDの前身)で王立劇場の「白鳥」は結構見ているが、プリマや男性ソロイスト、群舞の踊りが素晴らしいと思えるのだ プリマドンナは指先、表情まで入れ込んで演じている 心が伝わってくる 見ていて涙が出そうになった ズブの素人の私にもよく分かるのである

 「白鳥の湖」ファンは一度は見ていただきたい 「素人が感動するバレーはこの程度」であるが、500円なら仮に失望しても元は取れるだろう なにしろ昔の「レニングラード・バレー」だから

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