少しだけ前進した今年の広島平和式典2010年08月07日 00時06分06秒

 「マグサイサイ賞:秋葉・広島市長受賞 被爆者たちの活動評価
 秋葉忠利・広島市長は<大変光栄。核兵器のない世界に向けた被爆者や平和市長会議などによる世界的規模の活動が評価された結果と受け止めている。被爆者・被爆地、そして平和市長会議を代表して受賞させていただきます。核兵器のない世界を(平和市長会議が掲げる目標の)2020年までに実現するため、より一層力を尽くしたい>とコメントした。」(毎日jpより転載)

 数日前のニュースである ノーヴェル平和賞とはいかないまでも、「核廃絶」の努力をする広島市長がこういう賞をいただいたことは、一日本人としても喜ばしい さらに本日の広島平和式典に国連事務総長のバン・ギムン氏(韓国)が出席し演説したことも、一歩前進といえる また米英仏の代表が初めて出席したことも注目に値する

 米国の代表である駐日ルース米大使が広島式典に参加したのは、オバマ大統領の意図(指示)らしい クリントン国務長官がTVで話していた しかしTV画面では大使はずっと仏頂面でスピーチもなかった どうやら本意ではないらしい

 米国内でも米大使の平和式典参加にかなりの反発があるという TVのニュースによると、原爆投下の機長ポール・ティベッツの遺族は「何で大使を式典に出したんだ?」と反発していた 今でも米国民は99%が「原爆投下は戦争終結に必要だった」と心から思っているという

 こうした米国民の認識が間違いということは、歴史的事実が証明している 当時の米大統領トルーマンは戦後の来るべき「米ソ冷戦」に備えて、原爆実験・原爆投下に「GO」サインを出したという 

 当時すでに日本の敗色は濃厚で、反撃する人的物的資源は失われていた 情報戦に秀でていたアメリカは、何も知らされずにいた日本国民以上にそれを知っていたはずだ いくら日本が始めた戦争とはいえ、広島・長崎市民は死傷させられる必然性は全くなかったのである

 いずれにしても、すでに終戦(敗戦)から65年が経過し、風化している「悲惨な戦争体験」だが、今年は少しだけ「前が開けた」感じがするのは筆者だけだろうか? 終わりに「秋葉市長のマグサイサイ賞受賞は故佐藤栄作首相のノーヴェル平和賞受賞より遙かに値打ちがある」ことを付け足しておく

外部リンク:「マグサイサイ賞」(Wikipedia):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%82%A4%E8%B3%9E
外部リンク:「秋葉忠利」(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E8%91%89%E5%BF%A0%E5%88%A9

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