フランス人お遍路・エレーヌさん2012年05月02日 07時04分20秒

フランス人お遍路・エレーヌさん
 「ココニオニギリハナイデスカー?」 白いお遍路装束の女性が尋ねた 場所は高知県の「ヘンロ小屋佐賀第13号」があるレストハウスのカウンターである 幾分奇妙なイントネーションに思わず顔を見たら白人女性であった その瞬間私は「フランス人かな?」と思った

 今回の遍路でも外国人にあった どうも最近は外国人のお遍路が増えている感じである 前回は歩いている最中に早足の白人男性が追い抜く際に、「コレドウゾ」と私たちに飴を渡してさっさと行ってしまった

 その女性が私たちがいた敷地内の「ヘンロ小屋」に戻ってきた 疲れたような不満なような顔をしている 「どうしましたか?」と尋ねると、「ココニハスナックガアリマセン レストランシカアリマセン」 どうやらお昼を抜く雰囲気だ

 そこで私たちは持っていたスナック・バーを一袋渡した 彼女は一瞬嬉しそうな顔をして話し出した フランス人だという 彼女の日本語はアクセントはあるものの難しい単語も使えている 以前12年間日本にいたという 今はEUの仕事をしていると言った

 私が「長い休みが取れたのですか?」と訊くと、「三週間取れました それで日本に来ました」 フランス人が「ヴァカンス」といって夏に長い休みを取る習慣があるのは日本でもよく知られている だがそれは一般的な話で、年中通して長い休みが取れるということらしい

 彼女はこうも言った もっと若い時代は働き抜いた その結果、体を壊して入院もした ひと歳いった今では少し楽なポストを選んで働いている・・と 自分の生き方を通しているらしい

 それは彼女の巡礼の旅でわかる 西洋キリスト教世界で有名なスペインの「サンチアゴ・デ・コンポステーラ巡礼」を始めた フランス各都市から歩いてスペインの町を目指すのだ だが彼女は「まだ途中までしか行っていない」と言った

 そういう中で日本の大災害を知った 以前から日本の巡礼も知っていたので、この際「心を込めて日本のひとのために」巡礼をしようと思ったという そういう話には私はヨワイ ここまで思ってくれる外国人がいるのである

 休憩所の話が長くなったが彼女の話はまだつづく 彼女はインテリらしく言いたいことがたくさんあるようだ 日本語の表現が難しくなると英語やらフランス語が出てくる フランス語は母語だが他に英語、オランダ語、スペイン語、日本語他ができるらしい

 また大学で経済学を学んだ後、哲学や宗教学も勉強したらしい 時々仏教の難解な用語やお経の言葉が出てくる 普通の日本人以上に詳しいのは驚きだ 日本語はパリの外国語大学で習ったという 今回の訪問もただの「気まぐれ」で日本に来た人とは違う 思い入れがある

 しばらくは三人で一緒に歩いたが、驚いたことになんと彼女は足が速い 写真を撮りながらどんどん歩く 立派な藤花を見た後、「お先にどうぞ」と行って貰った 妻の足では追いつけないから・・ エレーヌさん、日本を愛してくれて有り難う! どうぞご無事な旅を! Au Revoir !

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