取り残されたか?中国地方の老舗スキー場、大山 ― 2008年03月05日 22時46分17秒

寒波が来て新雪が積もったので、先週の平日に大山スキー場に行ってきました このスキーシーズンの「滑り納め」にしようと思ったからです ここは二十年前の私がスキーを始めた縁ある場所です それにもかかわらず、ここ数年は年一回も行っていませんでした
それは西日本全体の雪が良くなく、おもに雪質の良い北海道や信州で滑っていたからです しかしここに来なかった理由は他にもたくさんあります
1 駐車場が有料のうえ、駐車場からいちばん遠いコースに行くには大変歩いたり漕いだりすること 、むかしから有名な事実です
2 コースの設計が古く、各コースに魅力がないことや各コース間の移動が東日本のスキー場より遙かに不便です これはもともと各コースの地権の複雑さがあったようですが・・
3 リフト券が4800円と高く、しかもまだ紙のリフト券でICチップを採用する動きも見られません また東日本なら駐車場はタダだし、便利なICチップのリフト券で、高めの4800円もだすと1000円の昼食券が付いてきます また多くのスキー場はもっと安い値段です
4 経営会社の体質か、「時代の流れにあわせて変化させる」という発想が見られません 施設自体も昔のままで、時代に合わせた工夫が見られません スキーブームのころなら黙っていても、遠くは九州からも客が押し寄せたものですが・・ そういう時代のイメージのままで胡座をかいているとしか思えないのです
5 全国的にスキーブームが去って、どこもスキー場は平日などは閑散としています 現在は若いスノーボーダーたちがかろうじてスキー場を支えています しかしこのことは、ふつうのスキーヤーからはあまり歓迎されていません その理由はここでは書きません 大山も営業上の理由で「ボーダー禁止」から「ボーダー全山OK」となりましたた このためそういうスキー場に行かなくなったスキーヤーもいるのです
6 今、日本で外国人などでおおいに賑わっている北海道・ニセコや信州・志賀、白馬などは外国にまで手を広げ、宣伝や企業努力をしてきたといいます そして、いったん来るようになると魅力あるスキー場は黙っていても客は来るのです 口コミです ニセコは最近オーストラリア人の客の方が多いのです 大山ではそういう発想や努力が見られません また古くからの客がいろいろ意見を言っても聞こうともしないそうです 指導員の資格を持つ方がそう言っていました
6 もうひとつ、大山のスキー場の係りは「お客様」という意識がありません 私は世界各地のスキー場の係りを見ていますが、いちばん遅れている部類です・・とあまりに長すぎたので、今回はここまでにしておきます 残りは次回に・・
それは西日本全体の雪が良くなく、おもに雪質の良い北海道や信州で滑っていたからです しかしここに来なかった理由は他にもたくさんあります
1 駐車場が有料のうえ、駐車場からいちばん遠いコースに行くには大変歩いたり漕いだりすること 、むかしから有名な事実です
2 コースの設計が古く、各コースに魅力がないことや各コース間の移動が東日本のスキー場より遙かに不便です これはもともと各コースの地権の複雑さがあったようですが・・
3 リフト券が4800円と高く、しかもまだ紙のリフト券でICチップを採用する動きも見られません また東日本なら駐車場はタダだし、便利なICチップのリフト券で、高めの4800円もだすと1000円の昼食券が付いてきます また多くのスキー場はもっと安い値段です
4 経営会社の体質か、「時代の流れにあわせて変化させる」という発想が見られません 施設自体も昔のままで、時代に合わせた工夫が見られません スキーブームのころなら黙っていても、遠くは九州からも客が押し寄せたものですが・・ そういう時代のイメージのままで胡座をかいているとしか思えないのです
5 全国的にスキーブームが去って、どこもスキー場は平日などは閑散としています 現在は若いスノーボーダーたちがかろうじてスキー場を支えています しかしこのことは、ふつうのスキーヤーからはあまり歓迎されていません その理由はここでは書きません 大山も営業上の理由で「ボーダー禁止」から「ボーダー全山OK」となりましたた このためそういうスキー場に行かなくなったスキーヤーもいるのです
6 今、日本で外国人などでおおいに賑わっている北海道・ニセコや信州・志賀、白馬などは外国にまで手を広げ、宣伝や企業努力をしてきたといいます そして、いったん来るようになると魅力あるスキー場は黙っていても客は来るのです 口コミです ニセコは最近オーストラリア人の客の方が多いのです 大山ではそういう発想や努力が見られません また古くからの客がいろいろ意見を言っても聞こうともしないそうです 指導員の資格を持つ方がそう言っていました
6 もうひとつ、大山のスキー場の係りは「お客様」という意識がありません 私は世界各地のスキー場の係りを見ていますが、いちばん遅れている部類です・・とあまりに長すぎたので、今回はここまでにしておきます 残りは次回に・・
選別化がすすむ日本のスキー場①(取り残されたスキー場2) ― 2008年03月06日 12時13分23秒

昨日、「取り残されたか?中国地方の老舗スキー場、大山」で書いたことの続きを書いてみます 当ブログの親HPをすでに見てくださっている方は、世界各地のスキー場の写真を目にされたことでしょう あちこちのスキー場を巡っていると、いろんなことに気づくのです
世界と日本のスキー場を比較する場合、「遅れたスキー場」を引き合いに出すとよく分かります ただ昨日少し書いたように「進んだスキー場」があることも先にお断りしておきます
さて大山に戻ります 「駐車場が有料」というのは、関西方面ではふつうです また「平日のみ無料」というスキー場も多いのです だからこれは大山だけの問題ではありません 土地の所有権や生活権とも関わってきますので、難しい問題です しかし中部や他の地方では「広い駐車場がずっと無料」ということを考えると、客の立場からは納得がいきません
たしかに先述の地域は「過当競争」にさらされており、「自分のところだけが駐車料を取る」ことは、即客の減少につながるからです しかし反面、四国九州のスキーヤーやボーダーは長い時間運転し、高い高速料金や高いガソリンを使ってまではるばるやってきているのです
つぎに、「コースの設計が古い」ことですが、もうこれは仕方がありません 直しようがなくお金もないからです さらに大山は「国立公園内」という制約があります 同じ中国地方でも新しい設計のスキー場には比較的客が来ています 若い人たちが好むような「おしゃれな」作り方をしているのです
付け加えて、そこらのスキー場は高速や国道からのアクセスも良くて、マイカー族は来やすくなっています 大山の場合はいつも通っていた桝水からスキー場へ抜けるルートが「積雪のため閉鎖」になっていました しかし高速出口からその場所までの5kmほどの道中に「目に付く看板や表示」はありませんでした おかげで大回りをして時間をロスしてしまいました スキー場と地元も連携もないようです もう地元にとっても、スキー場は存在感がなくなったのかもしれません
「リフト券が高い」問題はこういうことです 信州でも5000円前後のスキー場はたくさんあります 有名なスキー場は大体そうです しかしその場合でも、リフト料金の中に1000円のランチ(補助)券が含まれています そうでなくても高いので、「スキー場の昼飯」が安くなるのは魅力的です 「リフト券がICでなくまだ紙製」というのは、あまり実害はないのですが、イメージ的に古くさいイメージがします たった一つのメリットは「IC保証料金(通常千円)が不要」ということでしょう
「時代に合わせた経営の工夫がない」とか「客やリピーターの意見が採り入れられない」問題は一口で言うと「経営体質が古い」と言うことで、ちょうど「同族経営のワンマン会社」のような物です 「シーズン券」を持っている指導員の意見さえ受け容れられないのです 風通しが良くならない限り、何も変わらないでしょう また時流や客のニーズを敏感に取り入れるには、経営側の「頭の柔軟さと発想の転換」がいるのですが、端で見ている限り変わる兆しはありません
こういう経営側の姿勢に関連して、コースのリフトで働く人たちの「従業員教育」にも大いに問題があります すでに書いたように、私も久しぶりの大山スキー場だったので、一番下の連絡リフトの係りに「リフト券売り場はどこですか?」と訊きました 彼は鼻毛を抜きながら、黙って向こうの建物を指さしました 世界各地でこんな係り員は初めてで、「新鮮な驚き」がありました 他を見てもほとんどの係員がアルバイトで、ここへの愛着心もあまりないようです
何年も前から「室内全面禁煙」というただひとつの評価できる「国際」コースのロッジで早めの昼食を取りました アルバイトの女の子は丼の上にマヨネーズをかけようとしていました 私は平素は高カロリーの物には手をつけません 「あっそれはかけなくて良いから・・」 その言葉を無視して最後まで手を止めず決まった量をかけ終えてから私に出しました 傍にいた中年女性もただ笑っているばかりでした アメリカ、カナダあたりでは、ホットドッグ一つでも、「何を載せるか?」としつこく訊きます 私にはうるさかったのですが、今となっては、こちらの方が「民主的」とさえ思われます
さてこのように「日本の遅れたスキー場」のことばかり書いてきましたが、「先進のスキー場」もたくさんあるのです それについては次回書くことにします
世界と日本のスキー場を比較する場合、「遅れたスキー場」を引き合いに出すとよく分かります ただ昨日少し書いたように「進んだスキー場」があることも先にお断りしておきます
さて大山に戻ります 「駐車場が有料」というのは、関西方面ではふつうです また「平日のみ無料」というスキー場も多いのです だからこれは大山だけの問題ではありません 土地の所有権や生活権とも関わってきますので、難しい問題です しかし中部や他の地方では「広い駐車場がずっと無料」ということを考えると、客の立場からは納得がいきません
たしかに先述の地域は「過当競争」にさらされており、「自分のところだけが駐車料を取る」ことは、即客の減少につながるからです しかし反面、四国九州のスキーヤーやボーダーは長い時間運転し、高い高速料金や高いガソリンを使ってまではるばるやってきているのです
つぎに、「コースの設計が古い」ことですが、もうこれは仕方がありません 直しようがなくお金もないからです さらに大山は「国立公園内」という制約があります 同じ中国地方でも新しい設計のスキー場には比較的客が来ています 若い人たちが好むような「おしゃれな」作り方をしているのです
付け加えて、そこらのスキー場は高速や国道からのアクセスも良くて、マイカー族は来やすくなっています 大山の場合はいつも通っていた桝水からスキー場へ抜けるルートが「積雪のため閉鎖」になっていました しかし高速出口からその場所までの5kmほどの道中に「目に付く看板や表示」はありませんでした おかげで大回りをして時間をロスしてしまいました スキー場と地元も連携もないようです もう地元にとっても、スキー場は存在感がなくなったのかもしれません
「リフト券が高い」問題はこういうことです 信州でも5000円前後のスキー場はたくさんあります 有名なスキー場は大体そうです しかしその場合でも、リフト料金の中に1000円のランチ(補助)券が含まれています そうでなくても高いので、「スキー場の昼飯」が安くなるのは魅力的です 「リフト券がICでなくまだ紙製」というのは、あまり実害はないのですが、イメージ的に古くさいイメージがします たった一つのメリットは「IC保証料金(通常千円)が不要」ということでしょう
「時代に合わせた経営の工夫がない」とか「客やリピーターの意見が採り入れられない」問題は一口で言うと「経営体質が古い」と言うことで、ちょうど「同族経営のワンマン会社」のような物です 「シーズン券」を持っている指導員の意見さえ受け容れられないのです 風通しが良くならない限り、何も変わらないでしょう また時流や客のニーズを敏感に取り入れるには、経営側の「頭の柔軟さと発想の転換」がいるのですが、端で見ている限り変わる兆しはありません
こういう経営側の姿勢に関連して、コースのリフトで働く人たちの「従業員教育」にも大いに問題があります すでに書いたように、私も久しぶりの大山スキー場だったので、一番下の連絡リフトの係りに「リフト券売り場はどこですか?」と訊きました 彼は鼻毛を抜きながら、黙って向こうの建物を指さしました 世界各地でこんな係り員は初めてで、「新鮮な驚き」がありました 他を見てもほとんどの係員がアルバイトで、ここへの愛着心もあまりないようです
何年も前から「室内全面禁煙」というただひとつの評価できる「国際」コースのロッジで早めの昼食を取りました アルバイトの女の子は丼の上にマヨネーズをかけようとしていました 私は平素は高カロリーの物には手をつけません 「あっそれはかけなくて良いから・・」 その言葉を無視して最後まで手を止めず決まった量をかけ終えてから私に出しました 傍にいた中年女性もただ笑っているばかりでした アメリカ、カナダあたりでは、ホットドッグ一つでも、「何を載せるか?」としつこく訊きます 私にはうるさかったのですが、今となっては、こちらの方が「民主的」とさえ思われます
さてこのように「日本の遅れたスキー場」のことばかり書いてきましたが、「先進のスキー場」もたくさんあるのです それについては次回書くことにします
「選別化」がすすむ日本のスキー場②(先進的スキー場) ― 2008年03月08日 16時28分48秒

前回まで「日本の遅れたスキー場」について書いてきましたが、今回は世界と日本の先進的なスキー場について書いてみます まずお断りですが、私の住所からいって、すべての地域を網羅していませんから、必ずしも日本全体について客観的な書き方は出来ません 関東から甲越、東北地方のスキー場はまったく行けていません 海外も行っていない所も多いので、経験だけで書きます
まず「先進的、洗練されたスキー場」とは何でしょうか? 簡単に言うと、「年齢、性別にかかわらず、客にとって快適でストレスが溜まらず、安全でしかも安く滑られる場所」でしょうか?言うのは簡単ですが、実際は難しいことです
まず客観的条件を考えましょう まずコースづくりです 日本有数のスキー場であるニセコも昔は谷ごとにリフト運営会社が異なっていました 間違って隣のリフトに行くと、「このリフト券は隣のです」といわれ、乗れませんでした しかしいつの間にか同地域が同一リフト券で乗れるようになり、「全山共通券」も出来ました しかしそういう問題は解決されてはいますが、全国どこのスキー場にもあります リフト券のIC化も大事なことでしょう
大切なのことは同じ名前がついた地区内スキー場内(例:ニセコヒラフ、ニセコ東山・・)ではトラヴァース(移動)が容易であることです それは滑ってでもリフト・ゴンドラででも構いません 評判の良いスキー場はこのあたりがきちんと出来ています 最近外国人が増え始めた信州の白馬も志賀高原も一部を除いては高得点です
さてカナダなどではリフト、ゴンドラや案内板がよく考えられてストレスが溜まりません 上の写真のように、混雑期でもリフト待ちの多くの列が半分半分と秩序正しく合流してゆきます これは「Alternation」といい、要するに「変わりばんこ」に合流します 割り込んでゆくのではなく、「お互い様」で譲り合いが原則です こういう考えは「割り込んだ方が勝ち」という発想では生まれません 社会のあり方の問題です
こういうことは「教育」から始まります 老舗のバンフやウィスラーではあまり問題ありませんが、素人・初心者が多いヴァンクーヴァー郊外のスキー場では、係員が棒を持って「君はまだ!そこの二人入りなさい」と「指導」しています この点は先述の日本のスキー場ではやっていませんが、上級者が多いだけあって「割り込み」はあまり見られません また世界的に見ても、「スキーパトロール」が多く、権限が強いスキー場ほど快適度が高いのです 残念ながら、日本のスキー場は遅れています
またリフト待ち列には「シングル」という表示があって、一人で滑っている人や友人と一緒にリフトに乗らなくても良い人は、ここに並んで早くリフトに乗ります つまりリフトに空席が少なくなるので、輸送効率もよくなり合理的です しかし日本人はなぜか仲間とだけしか乗らなくて、他人を敬遠するので空席のあるリフトが増えます 多くの国内スキー場にはまだない所も多いですが、先述の日本のスキー場もいつの頃からか「シングル・ライン」が出来ました
先進国を中心に「禁煙化社会」がすすむなか、カナダでは早くから「公衆の集まる場所では完全禁煙」が決まりました つまりリフト上はもちろんのこと、レストラン、トイレ内などではいっさいタバコは吸えません 吸えるのは「オープンエア(戸外)」だけです このことはタバコが嫌い、タバコが苦手、気管が弱い人や社会的弱者といった人たちには大変嬉しいことです その点ではニセコ、白馬などでは全国標準レベルよりは進んでいますが、まだトイレの入り口前に「喫煙コーナー」があって、さらに改善が望まれます
次は同じ地区内や隣のスキー場の中の移動です 駐車場がタダなので、マイカーの客にとっては関係ないのですが、公共交通機関利用者や外国人にとってはある面「死活問題」です またちょっと食料品購入や近場の温泉にゆく場合も「足がない」ことは大問題です そういう意味では「リフト券保持者」は無料で乗れる循環(巡回)バスを持つニセコやこまめに地区内をまわり、安価に隣のスキー場とも連絡している白馬あたりはリピーターにも外国人にも評判がよいようです
日本のスキー場がある地区は概して温泉が多いのですが、「リフト券保持者は入浴料が割り引き」とかホテル、ペンションには割引券が必ず置いてあるのも歓迎されています これらはスキー場運営会社、地区観光協会、バス会社、温泉、青年会議所あたりの連携がよく、協力体制が出来ているということです 上の二つの地区もまずまずは合格点でしょうか
さて、「スキーブーム」が去ってしまった現在の状況は、スキー場のある地区の経済にとっては良いこととは言えませんが、それでも少しずつ「客」の増えている所があるのも事実です テレビの番組で何度も紹介されたニセコや白馬の「盛況」は主に外国人によるものです
もうかなり前になりますが、ニセコの「花園コース」がオーストラリア資本の買収されました それ以来、ニセコ・ヒラフを中心に、土地・ホテル・ペンションなどの不動産をオーストラリア資本が買っています オーストラリアの旅行会社が「雪の良いニセコで夏に滑ろう」と多くのツアーを送り込んでいます 季節が逆というのは大きなメリットです またリピーターからの口コミで参加する人や家族連れも大幅に増加しています 飛行機がシドニーから札幌へ直行しているのも魅力です ヨーロッパや南米で滑るよりも遙かに近く安いのです さらに香港、台湾、韓国などのアジア系スキーヤーも増えています
それは日本側の取り組みも十分奏功しているようです 姉妹都市や観光協会などを通してキャンペーンを張ったり使節を送ったりしています また多くのホームページに英語のページを増設し案内や説明をいれ、申し込みも出来るようにしています 民間のホテル、ペンションでさえ、個人で宿泊の申し込みが出来るようにしました
なぜこのような取り組みをしたのでしょうか? まず既述のようにブームが去ったこと、そしてそれを支えた年代が中高年になったこと、そしてもっとも中心となるべき若者の人口の絶対数が減少したことです 従って「客を増やす」ためには、基本的スキー人口を増やす必要があります それが「外国人」です 日本とは異なり、今アジアは発展途上で所得の上昇が顕著です 昔の「日本のバブル」がアジアに来ています
幸い地元では対応が出来つつあります 役場が本腰になってきていることで通訳なども置くようになっています スキー場内では表示は英語、日本語併記で、ニセコなどは韓国語、中国語もあわせて表示しています 英語の看板を出している店も増えました まるで沖縄の米軍基地近辺に似ています
レストランもメニューを変えています 以前は「オーストラリア人=白人=西洋料理」というステレオタイプのメニューでしたが、最近は牛丼、うどん、親子丼などを注文して、箸を上手に使って食べるファミリーも増えています 「すしや日本食は健康食」という概念が彼の国でも広がっているようです アジア系移民が多いオーストラリア人自体が「マルチ文化」には抵抗がないのです
こう見てくると、日本の「地方」でいちばん「国際化」されて来ているのは、一部のスキー場と言っていいでしょう そこには役所の努力よりも「民間の工夫と活力」といってもよい場面が見受けられます いずれ日本はさらにあらゆる面で「国際化」が進むと思われます スキー場もこれから起こるであろう諸問題も乗り越えて、さらに「国際的」になれば良いと思われます
まず「先進的、洗練されたスキー場」とは何でしょうか? 簡単に言うと、「年齢、性別にかかわらず、客にとって快適でストレスが溜まらず、安全でしかも安く滑られる場所」でしょうか?言うのは簡単ですが、実際は難しいことです
まず客観的条件を考えましょう まずコースづくりです 日本有数のスキー場であるニセコも昔は谷ごとにリフト運営会社が異なっていました 間違って隣のリフトに行くと、「このリフト券は隣のです」といわれ、乗れませんでした しかしいつの間にか同地域が同一リフト券で乗れるようになり、「全山共通券」も出来ました しかしそういう問題は解決されてはいますが、全国どこのスキー場にもあります リフト券のIC化も大事なことでしょう
大切なのことは同じ名前がついた地区内スキー場内(例:ニセコヒラフ、ニセコ東山・・)ではトラヴァース(移動)が容易であることです それは滑ってでもリフト・ゴンドラででも構いません 評判の良いスキー場はこのあたりがきちんと出来ています 最近外国人が増え始めた信州の白馬も志賀高原も一部を除いては高得点です
さてカナダなどではリフト、ゴンドラや案内板がよく考えられてストレスが溜まりません 上の写真のように、混雑期でもリフト待ちの多くの列が半分半分と秩序正しく合流してゆきます これは「Alternation」といい、要するに「変わりばんこ」に合流します 割り込んでゆくのではなく、「お互い様」で譲り合いが原則です こういう考えは「割り込んだ方が勝ち」という発想では生まれません 社会のあり方の問題です
こういうことは「教育」から始まります 老舗のバンフやウィスラーではあまり問題ありませんが、素人・初心者が多いヴァンクーヴァー郊外のスキー場では、係員が棒を持って「君はまだ!そこの二人入りなさい」と「指導」しています この点は先述の日本のスキー場ではやっていませんが、上級者が多いだけあって「割り込み」はあまり見られません また世界的に見ても、「スキーパトロール」が多く、権限が強いスキー場ほど快適度が高いのです 残念ながら、日本のスキー場は遅れています
またリフト待ち列には「シングル」という表示があって、一人で滑っている人や友人と一緒にリフトに乗らなくても良い人は、ここに並んで早くリフトに乗ります つまりリフトに空席が少なくなるので、輸送効率もよくなり合理的です しかし日本人はなぜか仲間とだけしか乗らなくて、他人を敬遠するので空席のあるリフトが増えます 多くの国内スキー場にはまだない所も多いですが、先述の日本のスキー場もいつの頃からか「シングル・ライン」が出来ました
先進国を中心に「禁煙化社会」がすすむなか、カナダでは早くから「公衆の集まる場所では完全禁煙」が決まりました つまりリフト上はもちろんのこと、レストラン、トイレ内などではいっさいタバコは吸えません 吸えるのは「オープンエア(戸外)」だけです このことはタバコが嫌い、タバコが苦手、気管が弱い人や社会的弱者といった人たちには大変嬉しいことです その点ではニセコ、白馬などでは全国標準レベルよりは進んでいますが、まだトイレの入り口前に「喫煙コーナー」があって、さらに改善が望まれます
次は同じ地区内や隣のスキー場の中の移動です 駐車場がタダなので、マイカーの客にとっては関係ないのですが、公共交通機関利用者や外国人にとってはある面「死活問題」です またちょっと食料品購入や近場の温泉にゆく場合も「足がない」ことは大問題です そういう意味では「リフト券保持者」は無料で乗れる循環(巡回)バスを持つニセコやこまめに地区内をまわり、安価に隣のスキー場とも連絡している白馬あたりはリピーターにも外国人にも評判がよいようです
日本のスキー場がある地区は概して温泉が多いのですが、「リフト券保持者は入浴料が割り引き」とかホテル、ペンションには割引券が必ず置いてあるのも歓迎されています これらはスキー場運営会社、地区観光協会、バス会社、温泉、青年会議所あたりの連携がよく、協力体制が出来ているということです 上の二つの地区もまずまずは合格点でしょうか
さて、「スキーブーム」が去ってしまった現在の状況は、スキー場のある地区の経済にとっては良いこととは言えませんが、それでも少しずつ「客」の増えている所があるのも事実です テレビの番組で何度も紹介されたニセコや白馬の「盛況」は主に外国人によるものです
もうかなり前になりますが、ニセコの「花園コース」がオーストラリア資本の買収されました それ以来、ニセコ・ヒラフを中心に、土地・ホテル・ペンションなどの不動産をオーストラリア資本が買っています オーストラリアの旅行会社が「雪の良いニセコで夏に滑ろう」と多くのツアーを送り込んでいます 季節が逆というのは大きなメリットです またリピーターからの口コミで参加する人や家族連れも大幅に増加しています 飛行機がシドニーから札幌へ直行しているのも魅力です ヨーロッパや南米で滑るよりも遙かに近く安いのです さらに香港、台湾、韓国などのアジア系スキーヤーも増えています
それは日本側の取り組みも十分奏功しているようです 姉妹都市や観光協会などを通してキャンペーンを張ったり使節を送ったりしています また多くのホームページに英語のページを増設し案内や説明をいれ、申し込みも出来るようにしています 民間のホテル、ペンションでさえ、個人で宿泊の申し込みが出来るようにしました
なぜこのような取り組みをしたのでしょうか? まず既述のようにブームが去ったこと、そしてそれを支えた年代が中高年になったこと、そしてもっとも中心となるべき若者の人口の絶対数が減少したことです 従って「客を増やす」ためには、基本的スキー人口を増やす必要があります それが「外国人」です 日本とは異なり、今アジアは発展途上で所得の上昇が顕著です 昔の「日本のバブル」がアジアに来ています
幸い地元では対応が出来つつあります 役場が本腰になってきていることで通訳なども置くようになっています スキー場内では表示は英語、日本語併記で、ニセコなどは韓国語、中国語もあわせて表示しています 英語の看板を出している店も増えました まるで沖縄の米軍基地近辺に似ています
レストランもメニューを変えています 以前は「オーストラリア人=白人=西洋料理」というステレオタイプのメニューでしたが、最近は牛丼、うどん、親子丼などを注文して、箸を上手に使って食べるファミリーも増えています 「すしや日本食は健康食」という概念が彼の国でも広がっているようです アジア系移民が多いオーストラリア人自体が「マルチ文化」には抵抗がないのです
こう見てくると、日本の「地方」でいちばん「国際化」されて来ているのは、一部のスキー場と言っていいでしょう そこには役所の努力よりも「民間の工夫と活力」といってもよい場面が見受けられます いずれ日本はさらにあらゆる面で「国際化」が進むと思われます スキー場もこれから起こるであろう諸問題も乗り越えて、さらに「国際的」になれば良いと思われます
「このたびのたび」引っ越し中 ― 2008年03月22日 12時33分51秒
マイHPもできて早8年目 好きに大きな写真を貼っていたら容量が大きくなり、いつの間にか400MBを越えてしまった 「しまった!」とは思っていたが、知識も能力もないためなかなか手がつけられないでいた 大変なのは月々の支払いだ アサヒだけで毎月16000円ほど・・・あ~あ!年金だけが収入のGさんにはつらいものがある
そこで、私のCP,HPの師匠でもある「TAKA氏」の協力を得て、「移転」作業に入った この際、「独自ドメイン」も彼の助言で取得した 「このたびドットコム」(konotabi.com)である ウンこれはいい 大体分かりやすい そしてレンタルサーヴァーも安いところを借りた
ほぼ一日かかって移転した その前にTAKA氏が事前の準備をしてくれていたのだが、それでも時間がかかった そして、やっと基本作業が終了した しかしリンクが切れたり、写真が消えたり・・とまだまだ「完成品」ではない これから少しずつ手を入れなければならない ただこれからは大きな写真が「遠慮なく」貼れるのがよい
しかしTAKA氏の作業を見ていると、この道も奥が深いし、試行錯誤も知識もおおいに必要である まずは忍耐強いTAKA氏に感謝である
TAKA氏のサイト:「ページTAKA」:http://www.ne.jp/asahi/box/pt/Tk/
そこで、私のCP,HPの師匠でもある「TAKA氏」の協力を得て、「移転」作業に入った この際、「独自ドメイン」も彼の助言で取得した 「このたびドットコム」(konotabi.com)である ウンこれはいい 大体分かりやすい そしてレンタルサーヴァーも安いところを借りた
ほぼ一日かかって移転した その前にTAKA氏が事前の準備をしてくれていたのだが、それでも時間がかかった そして、やっと基本作業が終了した しかしリンクが切れたり、写真が消えたり・・とまだまだ「完成品」ではない これから少しずつ手を入れなければならない ただこれからは大きな写真が「遠慮なく」貼れるのがよい
しかしTAKA氏の作業を見ていると、この道も奥が深いし、試行錯誤も知識もおおいに必要である まずは忍耐強いTAKA氏に感謝である
TAKA氏のサイト:「ページTAKA」:http://www.ne.jp/asahi/box/pt/Tk/
ドイツ・メルケル首相の「勇気ある発言」 ― 2008年03月25日 17時03分32秒
世界のニューズウォッチャーの方にはすでに旧聞に属するかもしれないが、去る3月18日にドイツ首相として初めてイスラエルの国会で演説し、かつてナチが行った「ユダヤ人大虐殺」についての謝罪をした
その要旨を少し長いが毎日新聞のHPから紹介する(以下引用)
【エルサレム前田英司】メルケル独首相は18日、イスラエル国会(クネセト)で演説し、ナチス時代のユダヤ人大虐殺(ホロコースト)について改めて謝罪した。また、イランの核開発問題やパレスチナ武装勢力のロケット弾攻撃にさらされるイスラエルの安全保障に強い理解を示し、ドイツがイスラエルに対する支援を続ける姿勢を強調した。
メルケル首相は16日から18日までイスラエルを訪問。両政府の主要閣僚が一堂に会して初の政府間協議を開き、関係強化を確認したほか、外相会談や国防相会談なども並行して行い、中東和平やイラン核開発などについて協議した。パレスチナ自治区は訪問しなかった。
メルケル首相は演説で、「ドイツ人はホロコーストを心から恥じている」と率直に語り、「犠牲になった方々、生き延びた人を助けてくれた方々すべてに頭を下げる」と謝罪した。
(ここまで引用:毎日新聞 2008年3月19日 東京夕刊)
私はさらにその時の映像も見ていた これまでにもドイツ要人では、男性の二人の大統領が同様に謝罪した しかし一部の国会議員がドイツ語の演説に反発し退場している 今回は女性の首相としては初めてである 日本のマスコミ報道では「抗議の退席」は見えなかった
メルケルはCDUのリーダーであるが、2005年の総選挙では当時の与党シュレーダーSPDに僅差で勝利した しかし単独では政権は成立しないため「緑の党」と連立協議したが不成立、結局はこのCDUとSPDの二党が「呉越同舟」大連立して政局は落ち着いた そのためメルケル内閣は<「仇敵」が内閣内に半数いる>という不思議な内閣になった
ふつうなら「連立内閣」のリーダーの指導性は強くない 強いリーダーシップは取れない それでも彼女はむかしの「鉄の女」英・サッチャーに近い 米・露の指導者と会見し、今話題のチベット亡命政府のダライラマと昨秋ロンドンで公式会見し、「チベットの自治要求」に一定の理解・指示を示した 当然のことながら、このあと中国政府はこれには不快感を示したが・・
さて話は戻る メルケルは演説中「パレスチナ武装勢力のロケット弾攻撃にさらされるイスラエルの安全保障に強い理解を示し、ドイツがイスラエルに対する支援を続ける姿勢」を強調した これは演説した場所<ユダヤの地>に対する配慮もあっただろう
しかし「パレスティナ難民地区には行かなかった」・・とういうから、どう見ても「イスラエル側の味方」であるというのに等しい この結果、EUの中心国ドイツの「お墨付き」をもらったイスラエル軍の今後の行動が心配になってくる さらにパレスティナ側の先鋭急進派のテロも激化するかもしれない ドイツ側に引け目があるにしても、ある意味「罪作り」ではある
それにしても、こういう「勇気ある発言」は時として、一国のリーダーのあり方に示唆を与えてくれる なぜか今の日本の某首相は「訪日予定の中国首相」に配慮してか、「ギョーザ事件」のきちっとした「詰めと解決」もできなかった 様々な国内事件、案件処理にも評論家のような「第三者的発言」を繰り返すだけで、理念も指導力も決断力も無い(ように見える) また党内政府内でも統率力が無く、無責任な週刊誌によると、現職大臣でさえもう「次の首相?」と仲良くしているという
こういう「外国にアピールも出来ない、国内でも指導力不在」の総理大臣を持たざるを得ない日本は不幸である 首相には理念がないのか、発言できない環境なのか、生来気が弱いのかよく分からない 政局はただ空転しているだけである 野党第一党の不可解な行動とも合わせて見ると、日本はとても「先進国・民主主義国」とは言えない感じがする
リンク:アウシュヴィッツ強制収容所
http://www.asahi-net.or.jp/~VR3K-KKH/auschwitz/toppage.htm
その要旨を少し長いが毎日新聞のHPから紹介する(以下引用)
【エルサレム前田英司】メルケル独首相は18日、イスラエル国会(クネセト)で演説し、ナチス時代のユダヤ人大虐殺(ホロコースト)について改めて謝罪した。また、イランの核開発問題やパレスチナ武装勢力のロケット弾攻撃にさらされるイスラエルの安全保障に強い理解を示し、ドイツがイスラエルに対する支援を続ける姿勢を強調した。
メルケル首相は16日から18日までイスラエルを訪問。両政府の主要閣僚が一堂に会して初の政府間協議を開き、関係強化を確認したほか、外相会談や国防相会談なども並行して行い、中東和平やイラン核開発などについて協議した。パレスチナ自治区は訪問しなかった。
メルケル首相は演説で、「ドイツ人はホロコーストを心から恥じている」と率直に語り、「犠牲になった方々、生き延びた人を助けてくれた方々すべてに頭を下げる」と謝罪した。
(ここまで引用:毎日新聞 2008年3月19日 東京夕刊)
私はさらにその時の映像も見ていた これまでにもドイツ要人では、男性の二人の大統領が同様に謝罪した しかし一部の国会議員がドイツ語の演説に反発し退場している 今回は女性の首相としては初めてである 日本のマスコミ報道では「抗議の退席」は見えなかった
メルケルはCDUのリーダーであるが、2005年の総選挙では当時の与党シュレーダーSPDに僅差で勝利した しかし単独では政権は成立しないため「緑の党」と連立協議したが不成立、結局はこのCDUとSPDの二党が「呉越同舟」大連立して政局は落ち着いた そのためメルケル内閣は<「仇敵」が内閣内に半数いる>という不思議な内閣になった
ふつうなら「連立内閣」のリーダーの指導性は強くない 強いリーダーシップは取れない それでも彼女はむかしの「鉄の女」英・サッチャーに近い 米・露の指導者と会見し、今話題のチベット亡命政府のダライラマと昨秋ロンドンで公式会見し、「チベットの自治要求」に一定の理解・指示を示した 当然のことながら、このあと中国政府はこれには不快感を示したが・・
さて話は戻る メルケルは演説中「パレスチナ武装勢力のロケット弾攻撃にさらされるイスラエルの安全保障に強い理解を示し、ドイツがイスラエルに対する支援を続ける姿勢」を強調した これは演説した場所<ユダヤの地>に対する配慮もあっただろう
しかし「パレスティナ難民地区には行かなかった」・・とういうから、どう見ても「イスラエル側の味方」であるというのに等しい この結果、EUの中心国ドイツの「お墨付き」をもらったイスラエル軍の今後の行動が心配になってくる さらにパレスティナ側の先鋭急進派のテロも激化するかもしれない ドイツ側に引け目があるにしても、ある意味「罪作り」ではある
それにしても、こういう「勇気ある発言」は時として、一国のリーダーのあり方に示唆を与えてくれる なぜか今の日本の某首相は「訪日予定の中国首相」に配慮してか、「ギョーザ事件」のきちっとした「詰めと解決」もできなかった 様々な国内事件、案件処理にも評論家のような「第三者的発言」を繰り返すだけで、理念も指導力も決断力も無い(ように見える) また党内政府内でも統率力が無く、無責任な週刊誌によると、現職大臣でさえもう「次の首相?」と仲良くしているという
こういう「外国にアピールも出来ない、国内でも指導力不在」の総理大臣を持たざるを得ない日本は不幸である 首相には理念がないのか、発言できない環境なのか、生来気が弱いのかよく分からない 政局はただ空転しているだけである 野党第一党の不可解な行動とも合わせて見ると、日本はとても「先進国・民主主義国」とは言えない感じがする
リンク:アウシュヴィッツ強制収容所
http://www.asahi-net.or.jp/~VR3K-KKH/auschwitz/toppage.htm
どうなってしまったのか?日本人! ― 2008年03月28日 19時11分03秒
最近訳の分からない犯罪事件が多すぎる 今日も「ヨミウリオンライン」にこういう記事があった 見出しは大きくないが、大変嘆かわしいニュースである 読売サイトから引用する(以下転載)
「三重県警松阪署は28日、路線バスの中で携帯電話の通話を注意した男性に暴行を加え、死亡させたとして同県大台町佐原、無職中田義一容疑者(58)を傷害致死容疑で津地検に送検した。
調べでは、中田容疑者は26日午後4時40分ごろ、同県松阪市愛宕町を走行中の松阪競輪場発松阪駅行きの臨時バスの車内で、同県四日市市小杉町、無職鈴木護さん(61)から、携帯電話の声が大きいと注意されたことに腹を立て、鈴木さんの胸ぐらをつかんだり、体を座席に押さえつけたりする暴行を加えた疑い。
中田容疑者は松阪駅で降りたところで、バスの運転手の通報で駆けつけた同署員に暴行で現行犯逮捕された。鈴木さんは事情聴取中に容体が悪くなり、病院に運ばれたが、27日になって腹膜炎で死亡した。
バスには約30人の乗客がいたが、だれも注意しなかったという。
(2008年3月28日18時41分 読売新聞/以上転載記事)
最後の行を読むと、日本人の人間性がここまで落ちてしまったのかと悲しくなる 被害者は正しいことを言ったのだろうが、どうして誰も声を上げなかったのか? 「自分さえよければ・・・、自分もやられたくない」という気持ちも理解できるが、一人ではない 勇気を持ってまわりが対応できなかったのか?
この事件を読むとき、関西の湖西線だったか、以前JR列車の公衆の面前で若い女性がレイプされた事件を思い出す あの場合も乗客は誰一人助けようとはしなかった 後で考えれば、いくらでも助ける方法はあった いつから日本人はこんな人間に成り下がったのだろうか? 乗客の中で幾分でも心ある人はずっと心が痛むに違いない
「三重県警松阪署は28日、路線バスの中で携帯電話の通話を注意した男性に暴行を加え、死亡させたとして同県大台町佐原、無職中田義一容疑者(58)を傷害致死容疑で津地検に送検した。
調べでは、中田容疑者は26日午後4時40分ごろ、同県松阪市愛宕町を走行中の松阪競輪場発松阪駅行きの臨時バスの車内で、同県四日市市小杉町、無職鈴木護さん(61)から、携帯電話の声が大きいと注意されたことに腹を立て、鈴木さんの胸ぐらをつかんだり、体を座席に押さえつけたりする暴行を加えた疑い。
中田容疑者は松阪駅で降りたところで、バスの運転手の通報で駆けつけた同署員に暴行で現行犯逮捕された。鈴木さんは事情聴取中に容体が悪くなり、病院に運ばれたが、27日になって腹膜炎で死亡した。
バスには約30人の乗客がいたが、だれも注意しなかったという。
(2008年3月28日18時41分 読売新聞/以上転載記事)
最後の行を読むと、日本人の人間性がここまで落ちてしまったのかと悲しくなる 被害者は正しいことを言ったのだろうが、どうして誰も声を上げなかったのか? 「自分さえよければ・・・、自分もやられたくない」という気持ちも理解できるが、一人ではない 勇気を持ってまわりが対応できなかったのか?
この事件を読むとき、関西の湖西線だったか、以前JR列車の公衆の面前で若い女性がレイプされた事件を思い出す あの場合も乗客は誰一人助けようとはしなかった 後で考えれば、いくらでも助ける方法はあった いつから日本人はこんな人間に成り下がったのだろうか? 乗客の中で幾分でも心ある人はずっと心が痛むに違いない
ますます広がるヨーロッパ圏(EU) ― 2008年03月31日 16時21分10秒
「国境審査を完全撤廃」 今朝の日経のニュースである(以下部分抜粋)
「人とモノの自由な移動を認める欧州のシェンゲン協定加盟24国は(3月)30日、相互の国境審査を完全撤廃した ポーランドなど中・東欧九カ国が昨年12月に陸路での国境審査を廃したのに続き、今回、空路の審査もなくした 東西欧州を隔てた「鉄のカーテン」は消滅し、自由な往来拡大による経済効果が見込まれる・・(以下略)」
私たち日本人が欧州入国時の検査は依然残るものの、欧州間の移動はさらに自由になる これは統一通貨ユーロの発行(発効)につづく大改革である 通貨の両替時に発生する為替差損の消滅だけでなく、移動時間の短縮も進むということである
ドイツ、フランスなどEU域内の「強国」と旧東欧圏、オランダ・ベルギーなどの小国間の問題や域内農業国・工業国間の経済格差の問題は残ってはいるが、人類の理念「世界は一つ」という目標にまた一歩近づいた
世界は周知のように、「東西冷戦」終結後、民族問題で大きく揺れて民族間の殺戮が拡大している そういう中でEUは逆行的にテリトリーを広げている かつてあのナポレオンが「フランス革命の後継者」を自称し、武力でもって世界を広げようとして失敗した しかし現代の「ヨーロッパの拡大」は平和的に納得ずくで進んでいる
そういう意味では、あの「マルクス・レーニン主義」による「共産主義」以上に、「人為的で理想主義的」な行為である それが発端は仮に「米・日の経済圏に対抗する」という超現実的な発想があったとしてもである
アメリカがすでに指導的・経済的・政治的な優越性を失った現在、こういったヨーロッパの試みは非常に注目される事柄である 日本もこういった世界に発信する政治理念が欲しいものである
「人とモノの自由な移動を認める欧州のシェンゲン協定加盟24国は(3月)30日、相互の国境審査を完全撤廃した ポーランドなど中・東欧九カ国が昨年12月に陸路での国境審査を廃したのに続き、今回、空路の審査もなくした 東西欧州を隔てた「鉄のカーテン」は消滅し、自由な往来拡大による経済効果が見込まれる・・(以下略)」
私たち日本人が欧州入国時の検査は依然残るものの、欧州間の移動はさらに自由になる これは統一通貨ユーロの発行(発効)につづく大改革である 通貨の両替時に発生する為替差損の消滅だけでなく、移動時間の短縮も進むということである
ドイツ、フランスなどEU域内の「強国」と旧東欧圏、オランダ・ベルギーなどの小国間の問題や域内農業国・工業国間の経済格差の問題は残ってはいるが、人類の理念「世界は一つ」という目標にまた一歩近づいた
世界は周知のように、「東西冷戦」終結後、民族問題で大きく揺れて民族間の殺戮が拡大している そういう中でEUは逆行的にテリトリーを広げている かつてあのナポレオンが「フランス革命の後継者」を自称し、武力でもって世界を広げようとして失敗した しかし現代の「ヨーロッパの拡大」は平和的に納得ずくで進んでいる
そういう意味では、あの「マルクス・レーニン主義」による「共産主義」以上に、「人為的で理想主義的」な行為である それが発端は仮に「米・日の経済圏に対抗する」という超現実的な発想があったとしてもである
アメリカがすでに指導的・経済的・政治的な優越性を失った現在、こういったヨーロッパの試みは非常に注目される事柄である 日本もこういった世界に発信する政治理念が欲しいものである
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