滋賀県最高峰1377m伊吹山のお花畑2010年08月01日 15時16分23秒

伊吹山、お花畑の主人公、シモツケソウ
 友人と滋賀県の伊吹山(日本百名山)に行って来た だがこの山は標高がたった1377mしかないのである 他の県にはこの程度の山はいくらでもあるが、なぜか日本百名山に入っている

 頂上駐車場がかなり上にあり、「登山」というよりむしろ「散歩」に近い もちろん下から歩いて上がる人たちもいて、それはそれで登山なのであるが・・

 しかしこの単独峰の雰囲気のあるやまは、冬はスキー場で賑わい、夏は美しい「お花畑」で知られている また新幹線や名神自動車道や琵琶湖岸からも遠望できるので、むかしから人々に親しまれてきたし、「信仰の山」としても知られる

 写真はお花畑のシモツケソウである この燃えるようなピンクはここのお花畑の核になっている 緑の中で補色に近い色は美しい ヨーロッパアルプスのエーデルワイスは可憐な花で筆者も大好きな花だが、派手さ艶やかさではこの花には敵わない

 以前は冬季の積雪11mの記録をもっていた当山だが、近年は温暖化のためにスキー場の営業日数は短くなっている それでも長くない夏に懸命に咲いて虫を集めようとする花たちは美しい

内部リンク:伊吹山のお花畑
http://konotabi.com/photoalbum2/2010JPNIbukiyama/top.htm

水爆実験のあのビキニ環礁が世界遺産になった2010年08月02日 21時56分18秒

 かつて「東西冷戦時代」、米国が水爆実験をしてマーシャル諸島の住民が多大の被害を受けた「ビキニ環礁」が「ユネスコ世界遺産」に指定された もちろん「負の遺産」である 昨日ブラジルで開かれた世界遺産委員会が決定した

 ユネスコ「負の遺産」といえば、あの「アウシュヴィッツ強制収容所」や「広島原爆ドーム」などがある 「ビキニ」も「原爆ドーム」も米国の行為である 「アウシュヴィッツ」は「ドイツ第三帝国=ナチ(ス)」の仕業である 「ビキニ」では日本の遠洋航海漁船「第五福竜丸」が被爆し、当時マスコミで大騒ぎになった

 だからといって米国や独ナチスだけが悪いのではない 日本もかつて大陸・半島で「大量虐殺」を行った いわゆる「南京事件」や「満州731部隊」、朝鮮半島での「三・一独立運動」に対する日本軍による大弾圧他多くが歴史記録に残っている

 外国関係では(オスマン)トルコによるクルド人他少数民族弾圧、フランスによる植民地ヴェトナム、アルジェリアへの大弾圧、イギリスによる印度独立運動への弾圧(アムリツァル虐殺事件他)、第二次大戦中「ソ連軍」によるポーランド捕虜に対する殺人「カティン(カチン)の森事件」などがあった

 現代にもそういう歴史事実が存在する ヴェトナム戦争時の米軍作戦時、農薬枯れ葉剤による住民への「ヴェトちゃん・ドクちゃん」などへの身体的後遺症、旧ユーゴスラビア・セルビアの周辺民族への殺人「民族浄化」などなど枚挙に暇がない

 そういう悲しい事実を持つ「現代史」であるが、現在もまた悲惨な事実が進行中である イスラエルによる弾圧の「パレスチナ問題」、中国によるチベットなど少数民族弾圧、米軍によるアフガニスタン、イラクでの民間人殺人とつらい記事がならぶ

 だからこそ、今回のユネスコ指定は大きな意味がある もちろん「核兵器廃絶運動」のシンボルであるが、上記のような「戦争・殺人は人類は認めてはいけない」「平和こそ大切」という信号を発しているのである 
筆者はやはり上記列記のことについても「ユネスコ負の遺産」指定を考えるべきだと考える 悲惨な事実を覆い隠すのではなく、永久に記録し次の世代につなげてゆくべき事柄だからである

今年二回目、月下美人満開2010年08月06日 15時22分30秒

一株で同時に十四個咲いた月下美人
 昨夜、今年二回目の月下美人満開の写真である 前回は7月5日だからちょうど一ヶ月目で、前回は同時五つ開花に対して今回は同時十四個!!である もう今年のノルマはほぼ達成した

 十数年前に職場の同僚からもらって、同じ鉢に植えたまま移植もせずとくにケアはないのに、健気にも毎年二十個以上も咲き続けてきた ただ冬季のみは温室に入れるのと、液肥だけはやり続けてきた

 その姿の美しさ、香しさ、夜だけひっそり咲く神秘性については前回書いた だが不思議なことが一つある 毎年毎回どんなに蕾が多くても全く同時に咲くのである 

 まるでシンクロナイズ・スイミングである スイミングは音楽に合わせての猛練習の賜物であるが、こちらは何故同期するのかが分からない たぶん植物内を信号かホルモンが出ているのだろう それにしても「今晩咲くよ!」「いいよ」「こちらもOK」「了解!」というのを想像するだけで楽しくなるのだ 素敵な花である

少しだけ前進した今年の広島平和式典2010年08月07日 00時06分06秒

 「マグサイサイ賞:秋葉・広島市長受賞 被爆者たちの活動評価
 秋葉忠利・広島市長は<大変光栄。核兵器のない世界に向けた被爆者や平和市長会議などによる世界的規模の活動が評価された結果と受け止めている。被爆者・被爆地、そして平和市長会議を代表して受賞させていただきます。核兵器のない世界を(平和市長会議が掲げる目標の)2020年までに実現するため、より一層力を尽くしたい>とコメントした。」(毎日jpより転載)

 数日前のニュースである ノーヴェル平和賞とはいかないまでも、「核廃絶」の努力をする広島市長がこういう賞をいただいたことは、一日本人としても喜ばしい さらに本日の広島平和式典に国連事務総長のバン・ギムン氏(韓国)が出席し演説したことも、一歩前進といえる また米英仏の代表が初めて出席したことも注目に値する

 米国の代表である駐日ルース米大使が広島式典に参加したのは、オバマ大統領の意図(指示)らしい クリントン国務長官がTVで話していた しかしTV画面では大使はずっと仏頂面でスピーチもなかった どうやら本意ではないらしい

 米国内でも米大使の平和式典参加にかなりの反発があるという TVのニュースによると、原爆投下の機長ポール・ティベッツの遺族は「何で大使を式典に出したんだ?」と反発していた 今でも米国民は99%が「原爆投下は戦争終結に必要だった」と心から思っているという

 こうした米国民の認識が間違いということは、歴史的事実が証明している 当時の米大統領トルーマンは戦後の来るべき「米ソ冷戦」に備えて、原爆実験・原爆投下に「GO」サインを出したという 

 当時すでに日本の敗色は濃厚で、反撃する人的物的資源は失われていた 情報戦に秀でていたアメリカは、何も知らされずにいた日本国民以上にそれを知っていたはずだ いくら日本が始めた戦争とはいえ、広島・長崎市民は死傷させられる必然性は全くなかったのである

 いずれにしても、すでに終戦(敗戦)から65年が経過し、風化している「悲惨な戦争体験」だが、今年は少しだけ「前が開けた」感じがするのは筆者だけだろうか? 終わりに「秋葉市長のマグサイサイ賞受賞は故佐藤栄作首相のノーヴェル平和賞受賞より遙かに値打ちがある」ことを付け足しておく

外部リンク:「マグサイサイ賞」(Wikipedia):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%82%A4%E8%B3%9E
外部リンク:「秋葉忠利」(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E8%91%89%E5%BF%A0%E5%88%A9

韓国では買い物から歴史観光へ2010年08月16日 09時08分57秒

 たまたま見ていた韓国の「朝鮮日報」紙のサイトに出ていた記事である 「これまでは日本人はソウルの明洞(ミョンドン)を中心に買い物をしていたが、最近は買い物が減り、旧百済王国の遺跡などの歴史的観光が増えている・・」という意味の記事である

 筆者は歴史好きなので、二回ほど行った韓国でも買い物もせず、すべて「歴史がらみ」であった ソウル、慶州、釜山などは行ったが、古代日本と深い関わりのあった「百済」地域には行けていなくて、「いつかは・・」と思っている

 閑話休題、あれほど韓国での買い物とグルメが中心だった「日本人」がなぜ変わっているのだろうか? ここ十年ほどは「韓流ドラマ」が日本を席巻した 現代物で火がつき、やがて歴史物で最高潮になった 

 お金を持っている中高年(特にご婦人)が「冬のソナタ」のスポットへの団体ツアーに押し寄せた 若者も「東方神起」などの韓国ポップスのグループを追いかけだした

 しかし今は「変わってきている」と東亜日報はいう 「家族・友人が個人ツアーで地方の歴史スポットを訪れる人が多くなった」という 「日本人が日本の原点である韓国古代史とくに百済に目を向け始めた」というのである

 日本の韓国(朝鮮半島)は古代から近いが故の文化的交流(漢字・仏教・儒教)や数度の日本の侵略など複雑な歴史を持つ 今だに半島人の日本に対する思いは複雑である それでも今後も「大事な友人」であることは間違いない

 最近管総理が行った演説と宮内庁が保管する韓国民の宝ともいえる朝鮮王朝の古文書を渡す(返還)というニュースは、韓国でも好意的に受け止められていることは、李大統領の演説でも明らかである

 それと同時に韓国では旧「日帝」に破壊された歴史的建築物である「光化門」が再建され、昨日記念式典が執り行われた それ以外でも各地で歴史的な旧蹟が修理・再建され続けているらしい

 話題を戻そう 要はこれからの日韓関係は憎悪や偏見を取り去り、「血のつながったアジアの兄弟」として付き合わなければならないだろう そういう意味では「日本人の韓国歴史ツアー(巡り)」は喜ばしいことだが、さらにそのブームが「現代史」まで広がってくれると良い 時には日本人にはツライことも耳にすることがあっても・・

(外部リンク:朝鮮日報)
「明洞から百済へ」日本人の韓国観光コースに変化(上)
http://www.chosunonline.com/news/20100815000028
「明洞から百済へ」日本人の韓国観光コースに変化(下)
http://www.chosunonline.com/news/20100815000029

伏見稲荷・千本鳥居のゆかた姿2010年08月19日 18時46分57秒

伏見稲荷・千本鳥居下の浴衣のムスメさんたち
 真夏で炎天下、京都の伏見稲荷に行ってきた 実は京都市美術館で開催中の「ボストン美術館展」に行った帰りに立ち寄ったのだ この日もやはり35℃以上はあったようで、歩くだけでも汗が滴り落ちた

 それでも行ったのには訳がある 私は趣味で世界遺産、現存十二天守、京都鎌倉五山などの写真を撮っている そのなかで「日本三大稲荷」の総本宮である伏見稲荷の写真撮影が長い間の宿題になっていた

 それはさておき、京都駅からJR奈良線で二つ目の「いなり駅」を降りて駅前の大鳥居まで行くと、外国人が何故か多い それもアジア系ではなくヨーロッパ系が多いのである 最近の京都は外国人観光客のいちばん多い町なのである 

 祇園や清水寺の周辺などもその典型で、舞妓、芸妓さんの恰好をした女性をカメラをもって追いかけている しかしこの暑さでも此処は特に外国人の比率が高い 京都はどこの仏閣でも「拝観料」と称して、500~800円位を徴収している いくつかの寺を回ると、これがバカにならない そういうなかで此処は「無料でしかも閉門がない」のである

 しかも無料のここで「東洋情緒」を容易に味わえるのである まずは派手な朱色に塗った建物や和服・袴姿の神官や巫女さんたちはよい被写体である ヨーロッパ系の観光客はこういうエキゾチックな物が大好きである そして最も彼らが気に入っているのが、名物「千本鳥居」である 写真を撮りまくり、ビデオをもってぶつぶつ言いながら自分の声を録っている 見ていて妙に感心してしまう

 そういう外国人たちが行ってしまってから、突然ゆかた姿の二人の娘さんたちがやってきた 微笑みながら過ぎていった 大変暑くカメラを持った手が汗でぬれていたが、何か爽やかですがすがしくなった 視覚と先入観のせいである かき氷、風鈴、団扇と浴衣など見ただけで何となく清涼感がある しかし本来は暑苦しいはずの色である鳥居の下の話である なぜ神社でゆかた姿なのかは不明だが、やはり我が国では「季節感」が大切なのである

 参考内部リンク:全国稲荷総本宮・伏見稲荷
http://konotabino-tabi.sakura.ne.jp/photoalbum2/2010JPNHushimi/Aug.htm

道の駅にある池の水鳥たち2010年08月23日 18時36分31秒

道の駅「深山公園」赤松池の水鳥たち
 最初に私ごとだが、2004年からサブカメラで使ってきたソニー828が不調になり、二度目の修理に出した ところがソニーの修理部門は「原因が分かりません、使い方に問題があるのでは・・?」などという 修理の人に使い方まで言われたのは初めてであった それでそのまま送り返してもらった サードカメラに「格下げ」である

 現在のメイン機はキャノンEOS7Dという機種、そこでサブ機は実績のあるキャノンEOS50Dにした 7Dとレンズ口径が同じで各種フィルターが共用でき、ズームの望遠側がさらに長い 焦点18~200mmだが撮像素子がフルサイズカメラでないため、実際は28mm~320mm相当になる やや重いが、登山やスキーの時に背中に担いで幅広く使えそうだ

 前置きが長くなった 「キタムラ」で品物を受け取って車に積み込み、「試写」としゃれ込んだ まずは岡山でも瀬戸大橋と対岸の坂出市が見える展望スポット鷲羽山に向かった ところが海全体がモヤっていた なかなか写真にならない あとで聞くニュースは「光化学スモッグ警報が出ていた」といっていた

 そこで道の駅「深山公園」に移動した ここは奥に赤松池という水鳥で知られる池がある 市民はパンクズなどをもってここに集まる 鳥たちはいじめられたことがないのだろう 人を恐れず集まってくる 上の写真に写ってはいないが、白鳥、家鴨などの他、亀や鯉鮒なども多い

 驚いたことに白鳥も鴨も家鴨も喧嘩もエサの取り合いもしない たくさんの亀も顔を出して白鳥の真横を泳ぐし、鯉たちも家鴨の真下を悠々と泳ぐ お互いに全く干渉しない いわば完全に「共存」しているのである イスラエルやパレスチナなどの人間社会も真似が出来ないのだろうか?と思ってしまう

レトロな高野山警察署2010年08月28日 00時06分14秒

木造の高野山警察署
 昨年に引き続き高野山に行ってきた 昨年に高野山でじゅうぶん写真を撮ったのだが、その時妻が言った 「あっ、掛け軸と集印帳を持って来なかった!」「えっ?!」

 妻は結婚前から「西国観音霊場三十三カ所巡り」をしていて、各寺でお参りの印をもらっているのである そうして観音様の絵がある掛け軸を「完成」させるのだが・・・

 仕方なく今年もまた行ったが、もう奥の院も各大名の墓も行く必要はなく、ただ金剛峰寺の印をもらうと「終了」である その後、昨年写真が撮れなかった「女人堂」を撮ろうと暑い中一キロ余を歩いた

 その途中にあったのが、この高野山警察署の建物である 最近の警察署はどこもコンクリート造りでいかにも権威主義的雰囲気の物が多いが、これは何となく懐かしい感じである 思わずシャッターを押してしまった 捕まった人間も此処では「どや、カツ丼でも食べるか?」と優しく言われると、ポロッと自供してしまうかもしれない

 内部リンク:高野山金剛峰寺
http://konotabino-tabi.sakura.ne.jp/photoalbum2/2010JPNKoyasan/aug242010.htm