清須城の信長と濃姫像2017年06月21日 20時52分02秒

清州城の信長と濃姫の像
 長い間の懸案であった名古屋城、小田原城の写真を撮りに行った 途中であの「清州会議」でしられる清州城に寄った この城は江戸初期に廃城になったので当然存在しない 因みに後に造られた名古屋城には此処から移築したとされる「清洲櫓」がある

 それでもなんと「立派な天守閣」があった 1989年に造られた模擬城である 場所も外観も異なる現代の城である それでも無いよりは心ときめく

 本当の城は川の反対側にあった 今は清州公園になっている その小高い丘の木立の中に信長とその妻濃姫の像があった やや地味ともいえる像だったが、歴史ロマンは十分感じさせられた

 此処には15c後半、守護代であった信長の父、信秀が入城した のち信長がこの城を居城にした そこから「天下布武」が始まる 彼の妻「濃姫」は文字通り「美濃の姫」、斎藤道三の娘である だが歴史には詳しい逸話は残っていない 映像の世界を含めて想像の世界である 

 近くに信長を祀る小さな祠があった 説明がなければ傍に来ても気が付かないようなものである 信長の墓、慰霊塔は京都を初め各地に点在する 存在の大きな人物である

 清州城は関ケ原後、徳川義直が入城したが、西国大名の築城による立派な名古屋城ができると廃城となり、尾張の中心は名古屋に移った 移ろう戦国の歴史である

  内部リンク・・清州城
   http://konotabi.com/Photo2017/JPNAichiKiyosujo/top.html

さりげない鴨川の春2017年04月30日 11時56分26秒

京都・鴨川の春
 ここは京都市下京区を流れる鴨川である この川には数多くの橋が架かるが、その一つ塩小路橋脇の河原から撮ったものである 歩いていてふと撮ったショットである

 ご存じ鴨川は京都のシンボルの一つで日本国中に知られるが、地元民にとってはごく当たり前の風景である それが観光客には新鮮でもある 「歴史と日常」の共存である

 京都のすごさは、何気なく目に入る景色が実は「歴史的大事件」の現場だったり、「これは何かの歴史現場?」と思っていても何もなかったり・・という奥の深さである

 皆さんには「どういうってことない」風景でしょうが、筆者にはシャッターを押させる風景だった お邪魔しました

春雨の平安神宮2017年04月29日 22時04分39秒

京都・平安神宮・春の池端・老桜木
 またまた来てしまった春の京都 そしてまたまた訪れた春の平安神宮 ここは古来の神社ではないが、そのお庭が素晴らしい 足が向いてしまう

 ところがこの日は曇りのち雨のお天気だった 時期的にソメイヨシノはほとんど終わっていたが、八重の枝垂れは散りかけてはいたものの何とか持ちこたえていた

 庭園の池にはすでに花筏ができ、それはそれで魅力的だったが、池淵の老桜木は雨の中でまるで狩野派のような風情で立っていた それがこの写真である

 内部HPリンク:「平安神宮」
    http://konotabi.com/Photo2017/JPNKyotoHeianJingu/top.html

京都・桂昌院縁・善峯寺の春2017年04月28日 23時03分27秒

善峯寺の桜の谷
 京都の秋は素敵である だからと言って京都の春が負けているわけではない そういう町に年二回はきちんと行ってきた 今回は日本人と外国人観光客が比較的少ない場所である 最近の京都観光の人出はやや異常ともいえる多さである

 そういう中で比較的「地味」なのが「西国三十三か所」巡礼の寺である 以前、妻の「西国巡り」に付き合って訪れた寺であったが、春の様子が見たくて再訪した

 この寺は京都の西の山上にあって見晴らしが大変に良い さらに五代将軍綱吉の母である桂昌院に大変な縁がある 境内にも遺髪塚をはじめ、寄進により大いに復興した様子が見て取れる

 写真は「紫陽花と桜の庭」のうち「春の桜」の様子である 今年は遅かった京の春であったが、すでにソメイヨシノは終わっており紅の濃い八重の枝垂れは「春爛漫」を謳歌していた そういうすてきな光景である

 内部HPリンク:「善峯寺」
   http://konotabi.com/Photo2017/JPNKyotoSpYoshiminedera/top.html

やはり美しい日本三名塔2017年04月11日 22時47分28秒

日本三名塔・瑠璃光寺・五重塔
 ここは山口市にある瑠璃光寺、この塔は国宝で三名塔のひとつ五重塔である 他の二つは法隆寺五重塔と醍醐寺五重塔である

 ご存じ「大内氏の文化」である 屋根の反りは曲線的で美しく、三名塔の中でも際立っている 作家司馬遼太郎が「山口は良い塔をもっている」と絶賛した塔である

 姿が美しい上、周辺の桜と相まって見た人の記憶から消えることがない景色である 写真を見ていただければ、これ以上の説明は不要であろうか そういう場所にまた来てしまった

 <内部リンク>
 雪舟ゆかりの山口・島根の寺社の春
  http://konotabi.com/Photo2017/JPNYamaguchiShimane/top.html

眺望の良い白馬の岩岳スキーエリア2017年02月12日 19時18分21秒

Iwatake skiarea, Hakuba, Nagano pref.
 この冬も例年通り白馬のスキーエリアに行ってきた 数週間前までは「雪不足」で心配していたが、「冬将軍」の到来で一挙に例年並みとなり、ルンルン気分でドライヴし定宿に向かった

 ただ最初の二日間くらいは雪嵐に近い天候で、スキーも写真も楽しめなかった ただ三日目くらいからは上天気になって雲も少なく「スキー日より」となった

 写真は白馬連峰にあるスキーエリアのひとつ、「岩岳エリア」からのものである 岩岳は有名な「学生スキーのメッカ」でよく知られるが、欠点は標高が低く周りのエリアとくらべてやや積雪量が少なめである

 ただ此処には大変な「ウリ」がある それは眺望である 写真を撮ったのはほぼ頂上であるが、写真のように冬季オリンピックがひらかれた「八方尾根スキー場」のほとんどが一望できる 「八方」はここからの景色が一番良いのである

 さらに写真左には「白馬47スキーエリア」のかなりが見えている ここには登場しないが、右手の反対側には「栂池高原エリア」や運が良ければ奥に「コルチナエリア」の一部が遠望できる これらは白馬村ではなく、隣の小谷(おたり)村である

 もっと言えば、多くの山々が近くに見える まず「白馬三山」の白馬岳、白馬鑓、杓子岳が迫る やや離れて唐松岳、五龍岳などほぼ3000mに近い雪山が広がっている こういう山は夏山登山でも知られ魅力的であり、ホントに嬉しくなるエリアなのである

(内部リンク)
信州・白馬のスキーエリア(長野県)
 http://konotabi.com/Photo2017/JPNNaganoHakubaSki/top.html
信州・志賀高原のスキーエリア(長野県)
 http://konotabi.com/Photo2017/JPNNaganoShigaKogenWnterSki/top.html
信州・冬のオブジェ(長野県) 
 http://konotabi.com/Photo2017/JPNNaganoSnowObjet/top.html

カナダ・スキーツアーでの話2016年12月31日 21時08分46秒

カナダ・バンフ・サンシャインスキーエリア
 今月は「初滑り」ということでカナダ・スキーに行ってきた カナダといえども12月の半ばで積雪は多くはない 100~150cmというところであろうか コースの真ん中に木の小枝が出てはいたが、滑るのに支障はなかった まあシーズン初めとしては満足であった

 そういうツアー仲間の中に私より少々年上の方がおられた 私同様、単独参加なのでお話しすることが多かった 

私:ウチはカミさんが「バンフは寒いし、ホテルからスキー場が遠いから行きたくない」といって来ませんでした お宅も同じですか?

彼:いや、ウチはカミさんがいないんです

私:残念ですね ご病気か何かで・・?

彼:いや、スキー場で死にました

 スキー場での死は事故死に通じる
とんでもないことを訊いてしまった・・と後悔した

彼:私は山を歩くのですが、スキーは上手くはなかったのです
カミさんはスキーが上手で私が彼女に習っていたのです 国内のあるスキー場で滑っていたら、若いスキー選手の卵がぶつかってきたのです 彼女は吹っ飛びました 救急も呼びましたが、頭を打ったまま意識が戻らず15分後に亡くなりました・・

彼は突然、愛する妻の死を目の当たりにしてしまったのだ

私:すみません 辛いことを思い出させてしまって・・・
  長い間落ち込んでしまったのでは・・?

彼:亡くなってから3年経ちますが、わたしもかなり長く落ち込んで無気力でした しばらくはスキーも止めていました 何とか最近やっと前を向いていますが、ウチの子どもはまだ立ち直れていません

私:それでもスキーツアーに参加されたのですね

彼:カミさんが生きていたら、一緒に滑っていたかと思って参加しました
  彼女もそれを願っていると思います・・

私:奥さんの写真が胸に入っているのですか?

彼:いえ、背中のバッグに位牌が入っています 一緒に滑っています

聞くもつらい話であった 奥様のご冥福を祈らずにはいられなかった

秋の神護寺の紅葉2016年11月25日 21時31分45秒

京都・神護寺の秋
 今年も来てしまった奈良と京都 私の趣味は寺社巡り 神護寺はすでにきているが、奈良の帰りふと思いついて寄ってしまった

 神護寺は空海縁でわが岡山出身の和気清麻呂縁の古刹だ 不思議に足が向いた やはり来てよかった

 そういう写真がこの一枚で、まさに秋そのものだ ご覧になっていただけたら大変うれしい

 <内部リンク>和気清麻呂・空海ゆかりの京都・神護寺の秋
  http://konotabi.com/Photo2016/JPNKyotoJingojiTemple/top.html

この秋も咲いた月下美人2016年09月22日 22時34分01秒

今秋の月下美人
 暑かった長い夏もやっと朝晩は涼しく、雨もやっと降り始めて、「秋らしくなった」といっていい 秋ーそのシンボルが「月下美人」である 寒くても暑くても咲かず、春秋の「良い気候」でなくてはいけない

 その姿も香りも気品がある 透き通るような花弁はまさに「色白美人」、咲く時間は宵の口から深夜までで、深夜を過ぎると儚い姿になってしまう 「美人薄命」とはまさにこのことだ 

 昨日から今夜までで計八つ、この春は三、四だったと思う 昨年と比べるとずいぶん少ない まさに美人は気まぐれである その美人さんももうすぐ花の命を閉じようとしている

もう銃器はたくさん 止めてください2016年07月09日 23時14分51秒

ドイツ兵に殺される母子
 またもや起こってしまった銃撃事件 米国の警官による一連の黒人殺戮、それに対する黒人による白人警官殺戮事件である アメリカはどこまで病んでいるのだろう 憎しみはまた憎しみを呼び、殺戮は次の殺戮を呼ぶ

 人類は「歴史の教訓」を学んではいない あのパレスチナではユダヤ人がパレスチナ人の土地を奪って殺し、対抗してパレスチナ人はテロを繰り返す そしてイスラエル軍がパレスチナを爆撃し無辜の市民を殺害する シリア、アフガニスタンなど他の国、地域でも殺し合いが続いている

 今は他民族を殺すユダヤ人も昔は殺されていた ご存じナチによるアウシュヴィッツをはじめとする「強制収容所」である 当時こういうものはドイツ国内だけでなく、ドイツが占領した周辺諸国にもたくさんあった

 以前に私が訪れた有名なドイツ名「アウシュヴィッツ」(現地名;オシフィエンツィム)収容所(現博物館)には多くの目を覆う写真が展示してあった 上の写真はその一枚である ドイツ兵に殺されようとしている母親は子供をかばって背を向けている それでも母子ともに殺されるのだが・・ 地面にはすでに殺された父親の死体が転がっている

 一体、この母子はどんな悪いことをしたのだろうか? 彼らは殺される理由がないのだ ただユダヤ人だ、ロマ(ジプシー)だ、などという理由で正当な裁判もなく殺されたのである

 話変わって、「銃社会」を保持しようとする「全米ライフル協会」は「銃が悪いのではない それを扱う人間の問題だ 大体合衆国憲法(修正)には自分の身は自分で守る権利は保障されている 開国以来の伝統だ 銃を持つことは何も悪くない」という

 それでも年間何千人も銃弾で死ぬ社会は「良い社会、理想の国」とは言えないだろう かつて本国英国の植民地支配、圧制に抵抗し、武器を取って独立したアメリカだが、すでに時代が違う 力(武力)で人を制するのは過去の話である 本当に本気で考えなければならない時代になった

 →内部リンク:「アウシュヴィッツ強制収容所」
    http://konotabi.com/auschwitz/toppage.htm